大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2024-01-01から1年間の記事一覧

2024年12月21日(土)第82回「センターの日」——路上のコミュニティカフェ宣言

第81回「センターの日」 11月の「センターの日」は強制立ち退き前の最後の実施となりました。7月、8月の中止をはさんで9月から再開しているのですが、一度離れた人の流れは戻りにくいようです。 ふわふわに仕上がるというレシピにしたがってホットケーキを作…

第82回 路上のコミュニティカフェ「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年12月19日(木)夜回り・無理をせずに暮らしたい

今年も今年最後の夜回りになりました。今年も例年通りクリスマス弁当をお配りする予定です。今年は12月25日になります。 一昨日は寝ているうちからしんどかったので、仕事を休みました。無理して行ってもほとんど仕事にならない日が数日続いてしまうパターン…

2024年12月5日(木)夜回り・暴力は語らない——釜ヶ崎のセンターの強制排除

昨日『沈黙の50年』という映画を見ました。これは旧優生保護法の被害当事者の「ろう」の人たちが、違憲訴訟と国賠訴訟への理解と支援を求めて作った作品だということでした。この裁判は今年の7月に原告の勝訴判決が出ました。 耳が聞こえないことでだまされ…

2024年11月21日(木)夜回り・今月の寄り合いは中止でした

今月第三日曜日に予定していた寄り合いは、お知らせしていたとおり、中止になりました。告知が行き渡らず、ご足労いただいた人には申しわけありませんでした。12月も第三日曜日に予定しています。 よろず相談では毎月第三土曜日に釜ヶ崎で「センターの日」と…

2024年11月16日(土)第81回「センターの日」——「世間」に回収されない理性的な「人情」

第81回「センターの日」 10月の「センターの日」は天候も悪く、立ちよってくれた人もごく少数でした。お好み焼きを焼くのに、サラダ油を忘れてしまい、マヨネーズで代用しました。チューブ入りの明太子を混ぜたところが目新しかったかと思います。 今月はホ…

第81回「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年11月7日(木)夜回り・余裕のある生活

11月は第三日曜日を寄り合いの予定にしていますが、中止にしなければいけないかもしれません。仕事の都合で休日出勤しなければならないことが分かりました。土曜日か日曜日、あるいはその両方出勤の可能性があり、その詳細がこの夜回りの翌日にならないと分…

2024年10月24日(木)夜回り・治らない体調不良の理屈

前回思いついた「ビラを書く当日ないし、その前日に起きたことから書き起こす」という原則にのっとると、今回のネタはなかなか治らない体調不良をおいてほかにないでしょう。 9月前半のビラで、この夏は「それほど困難というわけではないが、とどこおりなく…

2024年10月19日(土)第80回「センターの日」——見出される課題

あるべき野宿者運動の行方 「センターの日」は今回で80回、今月の開催で7周年ということです。「そんなバカな」という気持ちがします。 大阪城公園よろず相談、釜ヶ崎パトロールの会、長居公園仲間の会の連名ではじめたのは、その頃「三公園会議」という取り…

第80回「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年10月10日(木)夜回り・縛りをもうけてみる

毎日毎日同じことのくり返しのようで、なんらかの縛りをもうけることで見えてくるものがあります。その一例として、隔週で実施している夜回りや月1回の寄り合いを引き合いに出すことがありました。 このビラも毎度毎度、2週間に1回書かなければいけなくなる…

2024年9月26日(木)夜回り・自分の力で何とかなること

今朝、JRの環状線が止まっていました。「7時5分から振り替え輸送を行ないます」とアナウンスが繰り返していました。これまで、通勤のような遅刻が危ぶまれる状況で振り替え輸送を利用した経験がなかったので、判断に困りました。 地下鉄を利用するとしても、…

2024年9月21日(土)第79回「センターの日」——社会を作っているもの

終わらなければ語りえないこと 終わらなければ語りえないこと、もしくは終わってからも語りえないこともあります。「センターの日」も野宿者運動も、もう終わっているのだなと思いつつ、もう一つ語りえないのは、まだ終わっていないからなのでしょう。 2000…

第79回「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年9月12日(木)夜回り・今日このごろの気がかり

言葉にしようのないことというのはあるものですが、無理やり語っていれば、その輪郭くらいは浮かび上がってくるものかもしれません。 この夏はいろんな仕事を引き受けたせいで、気持ちの落ち着かない毎日でした。といっても、どの仕事もまだ終わったわけでは…

2024年8月29日(木)夜回り・とても名前は教えられない

こないだ情報公開請求の制度によって入手された大阪市の内部資料を見せてもらいました。黒塗りにされた部分もありましたが、公園で野宿する人たちへの働きかけの内容とその過程がうかがえるものでした。 大阪市の職員は、ある意味法的な手続きを守ろうとして…

2024年8月15日(木)夜回り・すすんで食べられにいくセミはいない

こないだの日曜日は久しぶりに寄り合いをすることができました。最近、第二日曜日にしている寄り合いですが、来月は都合により、第三日曜日に実施するのでお気をつけください。 今年もセミが元気に鳴いています。聞いたところによると、幼虫が羽化するために…

2024年8月1日(木)夜回り・「してあげてる」を「させてもらってる」

なんかよく宗教とか道徳のお話で、「やってあげてると思うな。させてもらってると思え」みたいな説教があります。そう言われると、「けっ」と思うものですが、まあそういう逆説もどっかにはあるのかもしれません。 人はどこかで「いいことをしたい」と思って…

2024年7月18日(木)夜回り・意識しないことに気づくタイミング

毎月第二日曜日を寄り合いの日に定めてみたものの、6月、7月はあいにくの雨で中止になりました。この数年、この季節は予定変更を余儀なくされることが当たり前になっている感じがあります。そのような実感を持つのも、定期的な活動を続けているがゆえだと思…

2024年7月4日(木)夜回り・反排除の神話

最近、物語とはなんだろうかと考えていて、ジョーゼフ・キャンベルというアメリカの神話学の研究者の本を読んでいます。神話や昔話といったものも物語に違いないし、小説やマンガ、映画やテレビドラマなども物語でしょう。これらは現実ではない空想の出来事…

2024年6月20日(木)夜回り・蚊取り線香だけでいいんじゃない?

もうぼちぼち蚊が出ているという話だったので、何回か前から蚊取り線香を用意しています。夏の蚊取り線香、冬の使い捨てカイロは野宿生活の必需品です。しかし、これらはもちろん、一年中必要というわけではありません。どちらも不要な端境の時期があります…

2024年6月15日(土)第78回「センターの日」——調整弁の現在

「釜ヶ崎を見れば世界が見える」と言われた時代があったようです。それは産業構造の末端に位置付けられ、景気の調整弁として利用される寄せ場の求人動向が、世界情勢をもっともクリアに反映していたがゆえだったのでしょう。 では現在の釜ヶ崎はどうでしょう…

第78回「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年6月6日(木)夜回り・市民社会の機能不全を解き明かすカギ

釜ヶ崎のセンターで野宿する仲間に対して起こされていた立ち退き訴訟は、仮執行がつかないまま最高裁に上告されていましたが、最高裁はこれを棄却しました。いよいよ強制立ち退きが行なわれてもおかしくない状況になりました。 これまで数々の強制立ち退きが…

2024年5月23日(木)夜回り・シェアサイクルあれこれ

4月になってからの夜回りではシェアサイクルを利用しています。森ノ宮あたりでもずいぶん前から見かけるようになっていたものの、最近まで使ったことがありませんでした。しかし、京都に通勤するようになって、いったん帰宅していては間に合わなくなったため…

2024年5月18日(土)第77回「センターの日」——路上から世界へと発信

「中島写真を読み解く」シリーズについて 昨年末より、「センターの日」のビラで、五回にわたって「中島写真を読み解く」シリーズを書いてきました。六年もやっているうちに「センターの日」も煮詰まってしまった感があり、ビラにきれいごとを書くのもうんざ…

第77回「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年5月9日(木)夜回り・快適な場所を求めて

ゴールデンウィーク後半は二日に分けて、原付で奈良と和歌山へ行ってきました。どこか落ち着けるところを探して読書したいと思ったのですが、あてもなく初めて行く場所だったので、そんな過ごし方はできませんでした。 目的地もなく走ることもできないので、…

2024年4月25日(木)夜回り・移動することのあれこれ

この4月から大阪市から京都市に通勤する生活をはじめました。大阪市内はもとより、京阪神にはさまざまな公共交通機関があります。京都に行くにも、JRもあれば、阪急もあり、京阪もあります。 最初、単純に所要時間が短いという理由でJR京都線を利用していた…