大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2024-01-01から1年間の記事一覧

2024年6月20日(木)夜回り・蚊取り線香だけでいいんじゃない?

もうぼちぼち蚊が出ているという話だったので、何回か前から蚊取り線香を用意しています。夏の蚊取り線香、冬の使い捨てカイロは野宿生活の必需品です。しかし、これらはもちろん、一年中必要というわけではありません。どちらも不要な端境の時期があります…

2024年6月15日(土)第78回「センターの日」——調整弁の現在

「釜ヶ崎を見れば世界が見える」と言われた時代があったようです。それは産業構造の末端に位置付けられ、景気の調整弁として利用される寄せ場の求人動向が、世界情勢をもっともクリアに反映していたがゆえだったのでしょう。 では現在の釜ヶ崎はどうでしょう…

第78回「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年6月6日(木)夜回り・市民社会の機能不全を解き明かすカギ

釜ヶ崎のセンターで野宿する仲間に対して起こされていた立ち退き訴訟は、仮執行がつかないまま最高裁に上告されていましたが、最高裁はこれを棄却しました。いよいよ強制立ち退きが行なわれてもおかしくない状況になりました。 これまで数々の強制立ち退きが…

2024年5月23日(木)夜回り・シェアサイクルあれこれ

4月になってからの夜回りではシェアサイクルを利用しています。森ノ宮あたりでもずいぶん前から見かけるようになっていたものの、最近まで使ったことがありませんでした。しかし、京都に通勤するようになって、いったん帰宅していては間に合わなくなったため…

2024年5月18日(土)第77回「センターの日」——路上から世界へと発信

「中島写真を読み解く」シリーズについて 昨年末より、「センターの日」のビラで、五回にわたって「中島写真を読み解く」シリーズを書いてきました。六年もやっているうちに「センターの日」も煮詰まってしまった感があり、ビラにきれいごとを書くのもうんざ…

第77回「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年5月9日(木)夜回り・快適な場所を求めて

ゴールデンウィーク後半は二日に分けて、原付で奈良と和歌山へ行ってきました。どこか落ち着けるところを探して読書したいと思ったのですが、あてもなく初めて行く場所だったので、そんな過ごし方はできませんでした。 目的地もなく走ることもできないので、…

2024年4月25日(木)夜回り・移動することのあれこれ

この4月から大阪市から京都市に通勤する生活をはじめました。大阪市内はもとより、京阪神にはさまざまな公共交通機関があります。京都に行くにも、JRもあれば、阪急もあり、京阪もあります。 最初、単純に所要時間が短いという理由でJR京都線を利用していた…

2024年4月20日(土)第76回「センターの日」——中島写真を読み解く⑤——日常の視界

前回(第4回)書いたように、今回は「記録の力」を引き出すために中島さんがやっていることの内実を掘り下げていきたいと思います。 撮りためる、撮り続けるということ 「記録の力」の前提になるのは、まず撮りためることであり、撮り続けることだと思います…

第76回「センターの日」のお知らせ

「センターの日」とは 労働者の街として知られる大阪の釜ヶ崎は今、大きな再開発の波にさらされています。2012年に始まった西成特区構想による「まちづくり」も進められています。貧困層の追い出しをともなうジェントリフィケーションであるとの批判もありま…

2024年4月11日(木)夜回り・助ける助けられる場面を持つこと

ようやく暖かくなってきて、ああ、やはり今年も夏は来るんだなと思わされたところで、またぐっと冷えました。夜中に大粒の雨も降り、季節は移るも、移ったなりに大変さがあります。 困っている人を助けたいと思って、助けられるかどうかは別として、助けよう…

2024年3月28日(木)夜回り・公園は誰のもの

難波宮跡公園のテントが一軒なくなりました。2021年頃まではたまにお会いすることがありましたが、2022年に入ると、ビラは無くなっていても姿を見ることはなくなりました。そして、数ヶ月前からもう戻っていない様子がうかがえました。うわさではどこどこに…

2024年3月16日(土)第75回「センターの日」——中島写真を読み解く④——『定点観測 釜ヶ崎 増補版』(2017年、東方出版)

中島写真の全容を把握するために前回から作品集を見ています。前回は『ドヤ街 釜ヶ崎』だったので、順番通りなら『単身生活者』を取り上げるところですが、この作品はコンセプトがはっきりしていて、収録されている写真もドヤの個室に絞られています。「全容…

2024年3月14日(木)夜回り・夜回りと寄り合いで現れる問題

大きなことから小さなことまで問題というのはあるものです。小さいからといって解決がたやすいわけではなく、大きいからといって耐えられないわけでもありません。 お金があれば解決できる問題は少なくないし、お金がないために起こる問題というのもあるでし…

2024年2月29日(木)夜回り・木を見て、野宿を見る

夜回りのビラはだいたい前日の夜に書いていますが、今週の夜回りもまた雨が降りそうです。傘をさすにしてもカッパを着るにしても、ビラやカイロなどをもモソモソとそろえるのがわずらわしく感じられます。しかし、そう考えていると、野宿をしているみなさん…

2024年2月17日(土)第74回「センターの日」——中島写真を読み解く③——『写真集 ドヤ街——釜ヶ崎』(1986年、晩聲社)

全体の構成 今回は中島さんの最初の写真集である『ドヤ街——釜ヶ崎』を取り上げたいと思います。 この写真集は4つの部分に分かれています。まず、導入のⅰは新聞記事からはじまります。1932年の米騒動の記事、1961年の第一次暴動の記事、1967年の第三次暴動の…

2024年2月15日(木)夜回り・文章はなぜ書けるのか

文章はなぜ書けるのかを考えてみましょう。文章を書くためにはまず最低限文字が書けねばならないでしょうが、そこまで細かく考えるのはやめておきます。 人は何かを考えてしまうものだし、考えるためには言葉を使うのだから、それを文字にしてしまえば文章に…

2024年2月1日(木)夜回り・進化論の真理

昨年末から取り憑かれたように進化について書かれた本を読んでいます。読みはじめてみると進化に関する本というのは山ほどあって、10年、20年のブームではないようです。 進化とは、何世代にもわたって生き残った人たちの遺伝的な特性が引き継がれる過程によ…

2024年1月20日(土)第73回「センターの日」——中島写真を読み解く②——「釜ヶ崎らしさ」を伝えるもの

前回のかんちがい 前回、書き終えたあとに気づいた大きなかんちがいについて書いておきます。「フィルムに収められた写真は撮られた順番に並んでいる」のはその通りだと思うのですが、執筆時に確認したのはフィルムそのものではなく、写真の縮小版を一覧にし…

2024年1月18日(木)夜回り・おでんに入れて欲しいもの

年が明けていよいよ本格的な寒さがやってきました。日曜日の寄り合いの日は日本晴れで、風もなく暑いくらいの日差しでしたが、それでも昼過ぎになると肌寒さを感じました。来月の寄り合いは11日(日)を予定しています。寒い季節に恒例のおでんにする予定で…

2024年1月4日(木)夜回り・警備員とパークセンターに追い出しの権限はありません

2023年末、12/21の夜回りで「大阪城公園で野宿をしてはいけないから、別の公園に行くように」とたびたび警備員から圧力をかけられているという相談を受けました。どこに行っても「よそへ行け」言われるのは「死ねと言われているのと変わらない」とは本人の言…