活動報告
第81回「センターの日」 11月の「センターの日」は強制立ち退き前の最後の実施となりました。7月、8月の中止をはさんで9月から再開しているのですが、一度離れた人の流れは戻りにくいようです。 ふわふわに仕上がるというレシピにしたがってホットケーキを作…
第81回「センターの日」 10月の「センターの日」は天候も悪く、立ちよってくれた人もごく少数でした。お好み焼きを焼くのに、サラダ油を忘れてしまい、マヨネーズで代用しました。チューブ入りの明太子を混ぜたところが目新しかったかと思います。 今月はホ…
あるべき野宿者運動の行方 「センターの日」は今回で80回、今月の開催で7周年ということです。「そんなバカな」という気持ちがします。 大阪城公園よろず相談、釜ヶ崎パトロールの会、長居公園仲間の会の連名ではじめたのは、その頃「三公園会議」という取り…
終わらなければ語りえないこと 終わらなければ語りえないこと、もしくは終わってからも語りえないこともあります。「センターの日」も野宿者運動も、もう終わっているのだなと思いつつ、もう一つ語りえないのは、まだ終わっていないからなのでしょう。 2000…
「釜ヶ崎を見れば世界が見える」と言われた時代があったようです。それは産業構造の末端に位置付けられ、景気の調整弁として利用される寄せ場の求人動向が、世界情勢をもっともクリアに反映していたがゆえだったのでしょう。 では現在の釜ヶ崎はどうでしょう…
「中島写真を読み解く」シリーズについて 昨年末より、「センターの日」のビラで、五回にわたって「中島写真を読み解く」シリーズを書いてきました。六年もやっているうちに「センターの日」も煮詰まってしまった感があり、ビラにきれいごとを書くのもうんざ…
前回(第4回)書いたように、今回は「記録の力」を引き出すために中島さんがやっていることの内実を掘り下げていきたいと思います。 撮りためる、撮り続けるということ 「記録の力」の前提になるのは、まず撮りためることであり、撮り続けることだと思います…
中島写真の全容を把握するために前回から作品集を見ています。前回は『ドヤ街 釜ヶ崎』だったので、順番通りなら『単身生活者』を取り上げるところですが、この作品はコンセプトがはっきりしていて、収録されている写真もドヤの個室に絞られています。「全容…
全体の構成 今回は中島さんの最初の写真集である『ドヤ街——釜ヶ崎』を取り上げたいと思います。 この写真集は4つの部分に分かれています。まず、導入のⅰは新聞記事からはじまります。1932年の米騒動の記事、1961年の第一次暴動の記事、1967年の第三次暴動の…
前回のかんちがい 前回、書き終えたあとに気づいた大きなかんちがいについて書いておきます。「フィルムに収められた写真は撮られた順番に並んでいる」のはその通りだと思うのですが、執筆時に確認したのはフィルムそのものではなく、写真の縮小版を一覧にし…
中島写真を読み解く①——理解を深めていく過程と結果 「センターの日」のビラでも使わせていただいてきた中島写真。1947年生まれの中島敏さんは、労働者として働きながら1969年から釜ヶ崎の写真を撮り続けています。釜ヶ崎史料研究会が中島さんから預かった写…
楽しもうとしてしまう本能 9月の「センターの日」はお好み焼きとかき氷を楽しみました。今年はかき氷はこの1回しかできませんでしたが、とても盛り上がりました。ゆったりお好み焼きを作って、かき氷はお好み焼きが切れてからぼちぼちやろうと思っていたので…
夏の「センターの日」のふりかえり 2023年8月の「センターの日」は中止にさせていただきました。理由は夏バテのようなものでしょうか。何かにバテました。 中止にしたら中止にしたで公衆電話から着信があり、「今日やってないんですか? 渡したいものがある…
2023年6月17日(土)の「センターの日」のあらまし 先月の「センターの日」は梅雨の晴れ間に行うことができました。そろそろ日差しがきつく、いいかげん日陰に移動する必要がありそうです。 6月もからあげをやってみました。ししとうやなすびなどを仲間が用…
5月の「センターの日」の様子 5月の「センターの日」は、4月に引き続き、から揚げをしました。天気もよく、久しぶりに多くの方にお立ち寄りいただきました。「野外でみんなで食べる」ことに加えて、「作りながら食べる」楽しさというのがあると思います。こ…
揚げものに挑戦 4月の「センターの日」はあいにくの雨模様でした。しかし、基本は雨天決行の「センターの日」、いつも通り午後一時から三時すぎまで、ひと時の集いの場を持ちました。 先月ははじめての試みとして、からあげを作って食べました。鶏肉のなかで…
3月の「センターの日」のあらまし 毎月第三土曜日と決めて5年以上やっていて、先月で64回目となった「センターの日」ですが、「初めてやっているところに来た」という人がまだまだおられます。 いろいろ粉物にチャレンジしてみたいと、前回はお好み焼きをや…
2月の「センターの日」のあらまし 雨の予報があり、少し雨粒がぱらついたものの、おおむね晴れていました。しかし、先月、先々月につづいて、あまり人通りがありませんでした。 人数が少ないと最初は少し気づまりですが、一緒に調理をしていると、不思議とう…
1月の「センターの日」のあらまし 1月の「センターの日」は寒さのせいか、事前告知を怠っているせいか、立ち寄っていかれた人は数えるほどでしたが、炭火を囲んでゆっくりお話しすることができました。 ビッグイシューの販売員を10年ほどしていたという方の…
年が明けても前途多難な日々が続きます。いえ、こちらの話です。 人は関係の中で生きるものです。たとえ、そうと意識していなくとも、互いに助け合っているものですし、特に社会というのはそうした分業を前提にしてできあがっています。しかし、社会のほうで…
『関西公園 Public Blue』という映像作品があります。2006年1月30日の大阪城公園・靱公園の行政代執行による強制排除を控えたテント村にカメラを向け、ドイツ人の監督が日本の野宿者問題に考察を加えた一本です。2006年当時の、あちこちにテント小屋のある風…
6度目の冬 「センターの日」に6度目の冬がやってきます。気付けば「センターの日」は60回目で、5周年と来たものです。もはやセンターが閉鎖される前にやっていた期間より、閉鎖されてからやっている期間の方が長くなっていました。 「釜ヶ崎のことは釜ヶ崎を…
毎回、前の月の「センターの日」のまとめをビラとポスターに掲載するようにしていましたが、第60回から、その回に書きたいことを書くことにしました。そのため第59回そのもののまとめはなくなりました。そこで、ブログのみ、第59回の写真を掲載しておきたい…
9月の「センターの日」 雨の予報ははずれたものの、強風は始終吹きやまず、物は飛ぶし、カセットコンロの火力は上がらなくて、気づけば無言になってしまっていました。 9月の「センターの日」は今年最後のかき氷になりました。前回、わりと好評だったホット…
2022年7月・8月「センターの日」合併号 8月の「センターの日」はポスターも貼らず、ビラも配布せずに行いました。というのも、新型コロナウイルスに感染して、自宅待機明けのその日が第三土曜日で、準備する時間も体力もなかったからです。 映画とコーヒーだ…
第55回「センターの日」のあらまし 毎回、A3用紙に拡大コピーしたポスターをセンター周辺に貼ってまわっています。小さな洋犬2匹を散歩させている通りすがりのかたから、「何を貼っとるんや」と声をかけられました。センターを利用する労働者の声を聞くため…
フードバンクの食材の活用 5月の「センターの日」は、釜ヶ崎パトロールの会から融通してもらったフードバンクの食材の活用を試みました。いただいたお米と舞茸に、サバ缶と三つ葉を買い足して、炊き込みご飯を作ってみました。また、にんにくは醤油漬けに、…
センター北側のゴミの片付けをしました 4月16日(土)の午前中から午後にかけて、センター北側のゴミの片付けをしました。片付けていいものと残しておかないといけないものと、確認をとりながら作業を進めました。 昼過ぎにパッカー車一台来てもらうようお願…
センター周辺のゴミの片付けをします 4/16(土)の午前中に、有志を募って、衛生的に問題のあるゴミを中心に片付けたいと思います。センターで生活しているみなさんのお話をうかがいながら、不要なものを選り分けて袋詰めして回収していきます。手配できる…
この記事に収録したのは、2022年2月5日(土)に開催されたトークイベント「釜ヶ崎の外へ——2000年代の行政代執行、以前/以後の経験から学ぶ」の開会のあいさつとして配布されたテキストです。 センターの日番外篇「釜ヶ崎の外へ——2000年代の行政代執行、以前/…