大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2024年2月29日(木)夜回り・木を見て、野宿を見る

 夜回りのビラはだいたい前日の夜に書いていますが、今週の夜回りもまた雨が降りそうです。傘をさすにしてもカッパを着るにしても、ビラやカイロなどをもモソモソとそろえるのがわずらわしく感じられます。しかし、そう考えていると、野宿をしているみなさんの感じているわずらわしさや辛さは、毎日毎晩であることに思いいたります。

 この数年、大阪市では大量の街路樹や公園の樹木が伐採されていっています。電線への干渉や根上がりなど、「伐採せざるをえない理由」があげられているようですが、管理の手間や費用をなくしてしまうために処分しようとしているように見えます。そのくせ、何かと口実をもうけて市民から桜の植樹費用の寄付を募っています。

 扇町公園では56本にも及ぶ樹木が、多くは状態が悪くないにもかかわらず、伐採予定だそうです。先日、現地説明会がひらかれ、市民からは根上がりしていても伐採せずに処置をする方法があることが指摘されていました。しかし、扇町公園事務所の職員の回答はかみ合わないものばかりでした。

 かつて野宿者排除に反対する申し入れに対して大阪市の職員がとっていた態度もこんなものだったなと思い出しました。人間を追い出すのも木を切るのも、この人たちには同じことなんだなーと気付かされますが、木を見ているだけでも、野宿を見ているだけでも、このことは分からないというのは、結構大事なポイントのように思われます。