高級ホテルにグランピング
路上や公園で生きる人びとの窮状を、ふつうのくらしを送る人たちの生活感と、どうすればつなぐことができるのだろうかと考えることがあります。
環状線の高架を挟んで、釜ヶ崎と隣接した土地に星野リゾートの高級ホテルがオープンしました。白いまな板のような奇妙な建物の前には、傾斜がかかった前庭があります。オープン前までは、地域の人たちも利用できるパブリックスペースにするようなことを言っていましたが、ふたを開けてみると、ホテル内のカフェやレストランの利用客以外は立ち入り禁止になっていました。
難波宮跡公園については、指定管理者の公募が締め切られてもいないうちから、「グランピング施設をつくる」といった話が報じられました。「史跡の魅力を高める」「進化し続ける史跡」などと、わけの分からないスローガンを出しておいて、水面下で準備しているのは本当に高級キャンプ施設なのでしょうか。こうした事業を後押しする大阪市も、それを請け負う予定の事業者も、市民のことを金づるとしか思っていないでしょう。
そんな場所で楽しく過ごせるわけがないことは、ちょっと考えれば分かりそうなものですが……。
5月の寄り合い
先週の日曜日はいい天気で、5月の寄り合いを予定どおり行うことができました。雨の中、夜回りで寄り合いの告知に回った甲斐があったというものです。この日は、ほぼ一年ぶりに顔を出してくれた仲間もいました。実は夜回りでお会いしていたことに、この時気づきました。
安心したのも束の間、今週はまた夜回りを狙ったかのように木曜の午後から雨の予報です。みなさんに話を聞いていると、ここ最近、大阪城公園の周りで野宿している人は増えているようです。この天気では、ゆっくりお話しする余裕もありませんが、おつきあいいただけると幸いです。