2月の「センターの日」のあらまし
雨の予報があり、少し雨粒がぱらついたものの、おおむね晴れていました。しかし、先月、先々月につづいて、あまり人通りがありませんでした。
人数が少ないと最初は少し気づまりですが、一緒に調理をしていると、不思議とうちとけてきます。特に何かしなければいけないわけでもなく、時間をつぶしていられる場所の条件とはなんでしょう。
かつて大阪市立大学の大学院に留学していて、シンポジウムで報告するために久しぶりに来日したという韓国の研究者の方が立ち寄ったり、沖縄の海で遊ぶためにやってきて、その途中で新今宮駅前のドヤに泊まっているというカナダ人の男性と交流したりといったこともありました。
カナダ人の男性が足をとめた時、私たちは「ミラノの奇跡」というイタリア映画をみていました。「センターの日」では、持ち運びのできる大型バッテリーでパソコンのモニターに電力を供給し、iPadとスピーカーをつないで映画をみることをならわしとしてきました。彼が足をとめたのは、映画に興味をひかれたわけではなく、路上で電気を使って映画をみている風景に面白みを感じたからだと思います。
あれこれ試行錯誤してやってきた「センターの日」ですが、路上でやること、センターでやること自体が面白くなるようにやっていけばいいのかもしれないと思いました(それは何をやっても面白いのでは……)。
写真をみながらおしゃべり会
そういうわけで、今回の「センターの日」では、釜ヶ崎の写真をモニターに映しながら、あれこれおしゃべりできればと思っています。
これまでも中島敏さんの写真からピックアップして展示してきましたが、1970年代のものが中心になっていました。1980年代、1990年代のものもリクエストにおこたえしながらみていけたらと思います(閉鎖されて現在はみることのできないセンター内部の写真もあります)。