今週は台風が大阪を通過していきました。大阪中の樹木が倒れた2018年の台風の再来かと身構えましたが、雨量に比べて風はそうでもありませんでしたね。
何年か前に屋根の下にいる権利ということを考えました。水の中に生きる生き物でもない限り、雨が降れば濡れずに過ごすことは生存に関わることだと思います。ならば、生存権には屋根の下にいる権利を想定してもいいのではないでしょうか。
その屋根にしても、万人に同じような形で必要なわけではありません。しかし、困った時に誰でも屋根の下に逃げ込めるような仕組みが当たり前に用意されているべきだと思います。それは柱に梁があって板が張られているようなものでなければならないわけではありません。何かがひさしのように伸びていて、その下から追い出されることなく過ごすことができればいいのです。
ある場所に、何らかの機能があり、その機能はその場所に関わる人の事情によって価値があったりなかったりします。誰にでも開かれているけれども、万人が等しく必要とするわけではない。そんなものをコモンズというのではないでしょうか。
