大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2021年12月9日(木)夜回り・文句なしの冬の寒さに文句をいう

 文句なしに冬の寒さがやってきました。それでも今年の冬はマシだなどと言われても何の慰めにもなりません。ちょうど一ヶ月前の夜回りのビラに世界の見方、世界観がどうとか書いていました。あの時はまだ寒さもマシでしたね。

 慰めにならないと言いつつ、まだマシとか言ってしまう。しかし、寒いなら寒いとはっきり言わなければなりません。寒いという叫びはその寒さを否定したい気持ちであり、寒さを乗り越える可能性を同時に呼び起こすものでもあります。その叫びは、叫びを上げる今ここでこそ意味を持つものです。この場所から世界を変えていく取り組みがはじまると言えましょう。

 そんなことを言われても何の慰めにもならないって? これは慰めではありません。慰められている場合ではないのです。寒いものは寒いのですから。寒いのは誰しもが嫌なことなので、誰しもが寒さから逃れる権利があります。寒さから逃れることを否定する人がいたら、まちがっているのはそいつです。

 この寒さ以外にも、私たちには叫びたいことがたくさんあります。叫びたくなるようなことがあるということは、それこそが変えるべきことであり、その場所こそが、よい世界へ向かう出発点です。叫びたいことは皆さまざまにあろうことかと思います。それぞれの叫びを持ちよって、その場所を新しい世界の出発点にしましょう。今年最後の寄り合いも寒いかもしれませんが、とりあえず温かいものを食べましょう。