大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2022年9月17日(土)第58回「センターの日」——「センターの日」はだれがやっているのか

9月の「センターの日」

 雨の予報ははずれたものの、強風は始終吹きやまず、物は飛ぶし、カセットコンロの火力は上がらなくて、気づけば無言になってしまっていました。

 9月の「センターの日」は今年最後のかき氷になりました。前回、わりと好評だったホットケーキも焼いてみました。ボウルでホットケーキの種を混ぜていたら、「今日は何やってんの?(笑)」と通りすがりの知り合いから声をかけられました。最初は黒こげになっていましたが、何枚も焼いていると、少しずつコツがつかめてきました。しかし、コツをつかんだと思ったら、生焼けを量産してしまいました。

 また、たまたま肉の差し入れをいただいたので、残っていた木炭で焼いて提供しました。せっかくなので野菜もしっかり食べられるようにしたいものです。立ち寄った時は、中島敏フォトアーカイブの展示に必ず感想を聞かせてくださる方もいます。「古い写真やなー!」とストレートな感想ですが、刺激を受けた自分の思いを表現してくれているのだとうれしく思います。映画は菅原文太主演の「トラック野郎」の2作目でした。

 毎回同じことの繰り返しのようで、少しずつ変化していることがあります。センター閉鎖前、閉鎖後にわたってずっとセンターにおられた方が居宅に移られたとか、住民の入れ代わりがあったことなどもお聞きしました。映画をやっていても、ここ数回は雰囲気が違うのは、すぐそばの小屋に住んでいて、いつも映画を楽しみにして、かぶりつきで見てくれていた方が、一時的によそで過ごされていることが関係しているのだと思います。

「センターの日」はだれがやっているのか

 「センターの日」のポスターを貼っていると、「センターいつまであるの?」と通りすがりの方に訊かれました。立ち退き裁判をやってるから、まだ決まっていないのではないかと答えました。「だから、こんなん貼ってるんやろ?」と何かかんちがいをされていました。センター周辺にこうやって掲示物を貼る人間というのは、その人の見た目と合わせてどういう人間か推測されるのだと思います。

 当日のビラを配っている時には、「「センターの日」やろ? ちょうだい!」とビラを欲しがる人がいたり、もう分かっていて、「今日「センターの日」か」と声かけされたりといったことがあります。終わった頃に自転車で通りすがった常連さんが「今日「センターの日」かあ! 忘れとったわあ!」と叫んでいました。

 「センターの日」も思えば5年もやっていて、パターン化しているところもありますが、やってみたいことを見つけて、いろんなものにチャレンジしていきたいと思います。人は一人ではやらないことがあるものです。どんな機会であれ、とるにたらないことであっても、誰かと関わり、どこかを訪れることでもなければ、試みないことがあります。「センターの日」をやっている人たちがいて、自分たちはそこに参加していると、みなさんは思っているかもしれません。しかし、誰も集まらなければ「センターの日」はできないし、最近では、私たちの方が「センターの日」に参加しているような気持ちになっています。