大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2021年8月21日(土)第45回「センターの日」——カレイを焼きました

第45回「センターの日」のあらまし

 8月の「センターの日」は冷凍カレイのカンパをいただいたので、焼いてみんなで食べました。共同炊事で使いにくい食材を「センターの日」で活用して欲しいとのことです。ありがとうございました。

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 14時頃から雨が降るという予報もありましたが、16時前までなんとか持ちこたえました。お盆を挟んだ連日の大雨のあと、気温がぐっと下がったこともあり、かき氷はどうかと思ったのですが、まだ美味しく食べられたと思います。かき氷のお手伝いいただきありがとうございました。

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 いっとき処分されて減った粗大ゴミも増え続けているようです。大阪市の管轄の道路側は片付け、大阪府の管轄であるセンター敷地内は放置されているという話を聞いてあきれてしまいました。

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 昨年の今ごろにセンターで亡くなった方についてお話しすることができました。障害者の施設に入っていたことがあり、そこでの嫌な経験から、医療の受診を拒んでいたのではないかということでした。「ライターないか?」と言われてタバコの火をお貸ししたのを思い出します。

現金に行ったこと

 先日、久しぶりに現金に行ってきました。建設労働自体が10年ぶりで、センターから現金となると15年ぶりくらいでしょうか。仕事が減っている、求人時間帯が早くなっているという話をよく聞いていたので、朝4時にセンターに行きました。自転車で阿倍野の方から降ってきて、太子の交差点を渡るとすぐに「現金行きませんか」と声を投げかけられました。それからセンターに到着するまでにも何度か声をかけられたし、車もたくさん停まっていたので、どうやらあぶれることは無さそうだと安心しました。

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 日当は11,000円で、仕事はベースコン打ちとユンボの掘削の手元、現場は大阪市内と、悪くなさそうなので、最初に話したところに決めました。昔は現金は良くて10,000円という感じでしたが、少し高くなっているのでしょうか。一緒に飯場に向かったのは顔付の人ばかりのようで、道すがら拾って行きました。5時半に飯場について出発は7時半なので、2時間もの待機時間がありました。50室以上ある飯場も入寮者はわずか2名ということでした。

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 顔付の現金の人と一緒に行った現場は、だだっ広い敷地でした。昔の土方のノウハウや身体の使い方を思い出し思い出し働きました。仕事のペースはほどほどで、きついことはなかったのですが、鈍った身体に炎天下のコンクリ打ちはこたえました。

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 今回、久しぶりに行って気になったのは、現場の会社の人も、飯場で同席した労働者も、みんな「優しい」人ばかりだったということです。釜ヶ崎の労働者はもともと初心者に親切という印象はあるものの、だいぶ雰囲気が違いました。この日がたまたまそうだったのか、この10数年で変化があったのか、また仕事に行ってみたいと思います。