大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2021年6月10日(木)夜回り・大阪城公園よろず相談って何者なの?

 先日(6/6)の寄り合いでは、N公園で野宿されている方が、夜回りのビラを片手に訪ねてきて下さいました。それまでお話ししたことはありませんでしたが、枕元に置かせてもらっていたおにぎりとビラは届いていたようです。これにこりずにまたお越しいただけるとうれしいです。

 野宿されている方にとっては、煙たくてもやってくるこの大阪城公園よろず相談というのは何者だと思われているかもしれません。寄り合いに来て下さった方から、そのような質問を受けることがよくあります。よろずの活動の始まりは2002年、大阪城公園にまだ500〜600軒ものテント小屋があり、仮設一時避難所の計画が持ち上がった頃にまでさかのぼります。20年近くのあいだ、よく続いたものです。

 大学の非常勤講師やら何やらをはしごして食いつないでいる私は、たまに平日の昼間に現れたりするので、「何をしている人なのか」「こいつ働いてないのか」などと不思議がられていることがあります。他にも、野宿者支援活動も行っている福祉系のNPO法人の職員もいれば、かつて野宿生活をしていた人もいます。

 そんな集まりなので、よろずの活動にかかわる理由もさまざまです。しかし、不思議と目的意識は共有されているように感じます。助けられる人を助けたいとか、少しでも社会を良くしたいという思いもある気がします。野宿生活を送る人たちにふりかかる理不尽な出来事に、人並みに憤りがわいてくることもあります。今さら何の理由もなくやめられないという勝手な事情もあるかもしれません。これだという理由に突き動かされることもあれば、惰性で続けてしまっていると感じる日もあります。

 このビラを書いていると毎回落としどころに困って何となく抽象的な理念でしめてしまいがちになります。もしも明確な理由が出せるなら、こんなことは続けていられないかもしれません。答えを無理やり出すくらいなら、出さないまま拓ける道を行きましょう。

 暑くなってきたので、今回の夜回りから、おにぎりの配布をカロリーメイト等腐りにくいものに変えて、蚊取り線香もお配りすることにしました。ご希望の方にはマスクもお渡しています。