大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2018年3月29日(木)夜回り・開発の勢いが止まりません!

 開発の勢いが止まりません!
 前々から吉本の劇場ができるらしい、とのうわさは耳にしていましたが、先日から玉造筋沿いのエリアで工事が始まったようです。「クールジャパンパーク大阪」という劇場が建つそうです。吉本を含めテレビ局や電通など13社が参画するそうで、毎年50万人の来客を見込み、年間300日の興行、夜間の興行も検討中とのこと・・・。2019年2月にオープン予定だそう。工事現場を見に行くと、哀れ、木という木が全て伐採されています。おおよそ200本の木を切ったとか。

 公園全体を見ても市民の森の中から通りを挟んだ向こうまで見通しがやけによくなっているのに気が付きます。常緑樹が減っているのでしょうか。こんなに緑が減っては野鳥も遊びに来ないでしょう。

 15年近く大阪城公園で活動してきたよろずとして、公園の様変わりに絶句している状態です。PMO(パークマネジメント事業)が始まった時に予想してきたこととはいえ、あまりの勢いと容赦のなさに絶句です!

 「えらい変わったな・・・」今年の春久しぶりに大阪城に来たわ~という人たちも驚きを隠せなかったようです。1年に一回遊びに来る人にとっては、きれいになったなくらいの感想で終わるかもしれません。ですが、日常的に公園を利用してきた人たちにとっては複雑だと思います。

 ブルドーザーやショベルカーが土地をならしていく光景を目の当たりにして、なすすべもなく、立ち尽くすしかないのでしょうか?
だとしても、しかしながら、

 4月1日(日)11時からデモがあります。「公園を盗むな!お花見有料化粉砕デモ」と銘打っていますが、公園の商業化にNOの声をあげるほぼ初めての取り組みかも知れません。
ぜひ一緒に歩きましょう。難波宮から出発します。

2018年3月24日(日)寄り合い──「公園がにぎわって何が悪いの?」

 今回は、寄り合いの午前中から、41日の「お花見有料化粉砕デモ」で用いる旗作りをしました。

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 遠くから見てもわかるように、漢字を独特の形に崩します。崩し方に決まりがあるわけではないので、人によっていろんなバリエーションがあるそうです。

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お花見バーベキュー完全有料化がなぜ悪いのか

 「和ーべきゅう」と称して、ちょうど寄り合い前日の土曜日から完全有料バーベキューゾーンがはじまりました。

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 白いカラーコーンとカラーバーで仕切られており、「予約者以外立ち入り禁止」と書かれてた札が下がっています。バーベキューをする権利だけでなく、公園の空間そのものに値段をつけたことが明らかになりました。

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 「プレミアムゾーン」と名付けられたお花見一等地の端っこだけは、一般利用に残された形で、シートを敷いた人たちの姿がありました。バーベキュー客たちをテレビのカメラとレポーターが取材して、乾杯のポーズを撮っていました。

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 事前の告知がほとんどなく、寝耳に水という人も多いはずです。何人もの人がバーベキュー完全有料化の立て看板に見入っていました。

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 「ごみの不法投棄」と「無秩序な場所取り」を有料化の理由としています。しかし、花見シーズに設置されるゴミ箱(バッカン)は今回も設置されています。ゴミ箱を設置して「不法投棄」を理由にするのもおかしな話です。

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 問題はむしろ、日常の家庭ゴミを置き去る行為の方で、この不法投棄と意図的に混同させているような感じもします。ゴミといえば、スタバやジョーテラス大阪から出るテイクアウトのゴミの散乱がすさまじいことになっているようです。

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 バーベキュー有料化について、「花見をすればゴミを放置していく者がいるから、維持管理のために有料化は仕方ない」という意見がまま見られます。もっともらしく思えますが、そうした維持管理と費用を負担することと引き換えに、指定管理者は大阪城公園で収益事業を行える契約です。バーベキュー有料化は契約違反であり、市民への二重課金のようなものです。

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 また、指定管理者が設置した商業施設が出すゴミが恒常的な問題になっている現状を見れば、ゴミの管理はますます指定管理者の仕事です。森之宮駅側の商業施設がオープンすれば、ゴミの問題はさらに深刻になるでしょう。

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 バーベキュー完全有料化の問題は、お花見のマナーなど、切り取られた場面を見ていてはわかりません。公園を取り巻くいろんな事実と照らし合わせながら理解する必要があります。

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森の樹木を大量に伐採

 よろずでは2週間に1回の夜回りを行なっており、大阪城公園とその周辺の変化に気づくことがあります。この前の週の夜回りで、玉造筋側のかなり広い範囲が白い鉄板で覆われていることに気づきました。

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 323日の大阪市の報道発表によって、吉本興業や民放5社などの13社による「クールジャパンパーク大阪」という劇場が作られることがわかりました。

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 吉本興業の「エンタメパーク構想」については1年前から報じられていました。これまでのジョーテラス大阪、森之宮駅側の噴水周辺の商業施設もそうですが、これらは何の予告もなく公園の一角が鉄板で覆われ、木を切り、土を掘り返したのちに、その詳細が公表されます。水面下で計画を温め、もう元に戻せないようなところまで手を入れてから市民に知らせるというだまし討ちのようなことがされています。

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 「クールジャパンパーク大阪」予定地の森の伐採にはすさまじいものがあります。よろずのツイッターで写真と動画を投稿したところ、これまでにない反響がありました。公園が破壊されたことへの驚きと怒りも多いのですが、居丈高な賛同も反論として少なくありません。

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 「来場者が増えて公園に活気が出て、一体何の不満があるのか」。「お前らおかしいんじゃないのか」と言わんばかりの反論がかえってきます。

 この人たちは根本的な勘違いをしています。もともと魅力的な公園に商業施設ができれば、商業施設の利用者にとって「魅力的」でしょう。しかし、この人たちは商業施設の「利用客」であり、商業施設が公園の魅力を一方的に吸い上げているだけです。

「公園がにぎわって何が悪いの?」

 来園者が多いことを「活気がある」「公園として成功している」根拠とする主張も定番です。公園が人で溢れかえっているのは都市に公園が足りていないことの裏返しでもあります。公園内に商業施設など作らなければより多くの人に楽しんでもらえるでしょう。

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 「公園はみんなのもの」とはよく聞く言葉です。その分ごまかしに使われやすい言葉でもあります。消費文化に楽しみを見出したい人を喜ばせるために公園を商業化する必要はありません。本来公園を必要としていない人たちが喜んでいても公園のにぎわいを測る指標として意味がありません。

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 この日の大阪城公園の市民の森は家族連れがシートを敷き、日よけドームを立ててひしめき合っていました。この人たちはPMO事業によって作られた施設を利用しに公園を訪れたわけではありません。暖かな日差しの下でのんびり過ごしたくて来ているのです。

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 劇場はそのための空間を奪いました。劇場は直接的な面積として「のんびり過ごすための空間」を潰しましたが、劇場がオープンすれば、劇場周辺の空間も侵食していくことはまちがいありません。

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劇場へ行きたければ劇場へ

 エンタテインメントの劇場やレストランに行きたければ、お金を払って劇場やレストランに行けばいいだけの話です。営利企業は自分できちんとお金を出して魅力的な商業施設を作ればいいでしょう。公共空間を安く手に入れて収益を上げたいのが本音の企業に、市民のための公園の管理などできません。

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 園路では一輪車や太鼓のサークルが練習する姿も見られますが、ロードトレインが道の真ん中を通り過ぎるので、かつてより隅に追いやられています。ランナーや普通の利用者も、歩くだけで注意を求められます。レジャーランドに作り変えられ、レジャーランドとしてきらびやかな部分を公園の魅力と錯覚してしまいがちですが、もともと持っていた公園の魅力はどんどん損なわれています。

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大阪城公園から失われた森

 大阪城パークマネジメント事業がはじまってから多くの森が失われています。弓道場の北側の駐車場も事業の中で新設されたものなので、大阪城公園の東側一面の森の大半が持っていかれたことになります。この間たったの3年です。

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 Googleストリートビューに公園内の画像がまだ残っています。前後で見比べると目を疑うような破壊行為が行われたことがわかります。

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 ツイッターであおむらさきさんが作成してくださった動画がよくまとまっていて、わかりやすいのでぜひご覧ください。

twitter.com

公園は誰が来てもいい

 今回はいつもの持ち寄りご飯でした。一人当たりの持ち寄り数が多く、盛り合わせてみると思いのほか豪華で、あっというまに食べ終わってしまいました。

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 公園は他に居場所のない人たちが身を休める場所にもなっているエピソードをいくつか聞きました。

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 最近ごぶさたしていた人たちも久しぶりに顔を見せてくれて、暖かな好天のもと良い寄り合いとなりました。

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2017年4月13日スポニチ「大阪にエンタメパーク構想 オモロイ大阪復権へ吉本中心に開設準備」

 吉本興業が中心となって大阪に新たなエンターテインメントパークを開設する準備を進めていることが12日、分かった。2017年度に大阪市内に1000人規模を含む大・中・小3つの劇場をオープンする。候補地には大阪城公園などが挙がっている。

 歌舞伎、歌劇、イリュージョン、クールジャパンの要素を盛り込んだノンバーバル(非言語)のショー「COOL JAPAN VARIETY BANG!」などを上演。関西をテーマにした小説や映画を舞台化する。大阪に年間900万人訪れる外国人観光客の集客が主な目的で、25年の大阪万博誘致やカジノ開業を見据え、鉄板の“お笑い”以外のエンタメの幅を広げていく。

 関係者によると、吉本をはじめ在阪テレビ局を含む民間12社などが出資して新会社を立ち上げて事業をスタートする。3つの劇場のほかにも、スーパーボウルのハーフタイムショーなども手がけるカナダのスタジオ「MOMENT FACTORY」が参加。日本初の光を使った「イルミネーションプロジェクト」も計画している。

 吉本では14年から世界のパフォーマーを集めた「THE舶来寄席」を開催。トニー賞を3度受賞したヒントン・バトル(60)のダンスアカデミーを4月に開講するなど、海外のエンタメの取り入れ強化を図ってきた。カジノを含む統合型リゾート事業がスタートすれば、必要となるのは夜の娯楽。外国人観光客からも「日本には夜に楽しめる大人のショーが少ない」との声が多くあり、ニーズに合ったコンテンツを充実させる。

 「2020年の東京五輪で盛り上がる東京とは違って、最近の大阪は元気がない。外国人観光客の方にも喜んでもらえるエンターテインメントにしたい。これを大阪万博につなげていければ」(関係者)。

 吉本所属のダウンタウンがアンバサダーを務める万博の誘致を政府が11日に閣議決定するなど国も大阪に力を入れる。1970年に開催して6400万人が来場した万博の夢の前に、まずはエンタメパークでオモロイ大阪復権に弾みをつける。
[ 2017年4月13日 05:30 ]

2017年4月13日スポニチ

 

2018年3月17日(土)第5回「センターの日」──壁面写真展

 2月の「センターの日」は吹き止まない寒風にさらされましたが、3月はまた柔らかな日差しの下で行うことができました。

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 その場で豆を挽いてコーヒーを淹れることにこだわってきましたが、ミルが悪いの豆が悪いのか、淹れる人間の腕が悪いのか、ドリップし終わるまで時間がかかり、大変お待たせしてしまいました。コーヒーマイスターがいない時は、市販の挽いた豆でご容赦ください。

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 いつもより大きなブルーシートを敷き、2倍のスペースをとって設営しました。2月から用意している大きな地図を囲んでおしゃべりできたら面白いと思うのですが、もう一工夫必要な印象です。

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 かつては早朝4時台にセンターに来れば、現金をつかまえることができたように思うのですが、現在は2時半に来なければ無理だとお聞きして驚きました。顔づけが厳しいので、3時半だともう遅いそうです。

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 「ならび」の仕事をやっているという方のお話もお聞きしました。釜ヶ崎には最近来たのだが、知り合った人がいろいろ教えてくれて助かっているそうです。そのエピソードをいろいろお聞きしていて、「そんなやり方もあるのか」とこれまた驚かされました。

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 釜ヶ崎の写真は関心を示してくださる方が多いので、今回はプリントアウトした大きめの写真を用意しました。A4サイズの紙にプリントアウトした写真をセンターの壁面に貼っていくと楽しい感じがします。立ち止まっておしゃべりをするにも適しています。差し向かいで話をするより、お互い同じ方向を向いて、同じ風景を見ながらおしゃべりをする方が気安いようです。

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 センターの移転、建て替えがについてのお話も少しうかがうことができました。センターが住吉区に移転されると聞いたという方は「(仕事仲間や友だちは)みんなセンターに来るのに、みんなバラバラになって会えなくなる」とおっしゃっていました。

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 センターが社交の場であることは、これまでの「センターの日」を通しても感じました。センターはどこに立っても全体が見通せないほど広い建物です。可視的であると同時に不可視でもあるところがセンターの空間としての要なのかもしれません。話しかけたりするわけではなくても、センターに立ち寄ったり、外出の際に通り抜けたりするだけで、お互いの姿を認められるます。他人の姿をそれとなく眺めることで、自分自身のおかれた状況を確かめ直すような時間が人には必要なのではないでしょうか。

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 今回から開始時間を13時半にしましたが、まだ人通りもまばらなので、もう少し遅めにしてもいいように感じました。終了間際の16時になると、仕事帰りの方が大勢センターに戻って来られます。5月からは時間帯を後ろ倒しにして14時からの開始にして、17時くらいまでやってみようと思います。

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カンパのお願い

 大阪城公園よろず相談の活動に賛同いただける方はカンパにご協力いただけると幸いです。以下の口座まで振り込みをお願いします。活動に関心のある方は一声おかけ下さい。夜回りや寄り合いのほか、哲学読書会やソフトボール大会、「センターの日」などの活動も行っています。

郵便振替

記号14080
番号32204771
大阪城公園よろず相談

郵貯以外からの振り込みの場合
店名 四〇八(ヨンゼロハチ)
店番 408
預金種目 普通預金
口座番号 3220477

「公園を盗むな!花見有料化粉砕デモ」のお知らせ

公園を盗むな! お花見有料化粉砕デモ!

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盗まれた公園

 都市公園はむかし、社会の矛盾を引き受ける懐の深い場所でなかったか・・・。

 都市公園が持つ陰は、ただ明るさを求める人々にとって恐ろしく踏み入れがたかったかもしれない。鬱蒼とした森、噴水、広場、並木道、ベンチ、湿度の高い東家、児童公園の子どもたちのはしゃぐ声、夕方になると聞こえてくるトランペットの音色、そして桜、どんちゃん騒ぎ。人間社会の明暗をその時々に映し出し、巨大な生き物のように、公園は私たちをその懐に宿らせてくれたのではなかったか。

 そう。公園はいつも私たちの自己表現の場であり、解放の場であり、救済の場であり、休息の場であり、逃避の場であり、出会いの場でなかったか

 しかし今や、私たちが公園で営むさまざまな行為は消費行動とすり替えられ、資本家の手のひらで踊らされていることに気が付かねばならないだろう。

 さかのぼること3年前、大阪城公園はPMOによって公園まるごと企業に売り渡されてしまった。都市の中心部に100ヘクタールもの広大な土地を2億5千万(年間)で手に入れた企業は公園をあっという間に商業地に作り替え、こともあろうに今年の春はお花見を全面有料化すると宣言した

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階級闘争としてのお花見有料化粉砕!

 公共の空間からいわゆる「一般市民」すら締め出すこのお花見有料化とはなんなのか。

 金儲けということももちろんそうだろうが、それ以上に、この堂々たる宣言は、公園の所有者が今後誰になったのかを知らしめる意味が大きいだろう。今後、この公園では我々の決めたルールに従ってもらうという、支配宣言である。つまり、「金を払え」ということであり、「嫌なら出ていけ」ということであり、「貧乏人は給仕をしろ」ということである。「会社で稼いだ金をまた出しやがれ!」ということである。労働力として切り売りした心身の再生産にかかる費用を持ち出せという、2重の搾取を私たちは強制されることになる。結局のところ労働者でしかない我が身の置き所をいったい私たちはどこに見いだせるのだろう。

 一方で、資本の都市回帰熱は現在沸騰中だ。公共の空間を買い叩き、開発し、利潤を吸い上げようと躍起である。その熱は空き地、公営住宅都市公園寄せ場へと伝導し、既存の生活者を締め出すことに関して無垢を装い、まるですべての人が享受できるかのような夢の世界を私たちに示してみせる。しかし、私たちは黄色いトマトを差し出して門前払いを食らって泣いてしまうペムペルとネリのように、暗い丘の道をとぼとぼと帰らなければならない。

 だから、このお花見有料化粉砕デモは、階級闘争として位置付けるべきなのである

 思い返せば2002年のホームレス仮設一時避難所設置から始まり、2006年のテントの行政代執行、露天商の一掃、駅周辺の再開発へと、15年かけて着々とジェントリフィケーションは進行していた。今回のお花見有料化はもはやその仕上げ段階であることを私たちに示唆している。 

声高らかに叫ぼう!肉を焼かせろ!

さあ!ブルーシートを広げよう!

 資本家連中に、お花見で仲間と焼き肉をしたい、という私たちの欲求をそのままぶつけよう。場所をあけろ!もちろんタダでだ!

 お前らに払う金はふだん食えない牛肉代に回したいのだと!

 給仕はいらない、自分でやるから!と、切り替えしてやろう!

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日時 2018年4月1日(日)

集合時間 午前10:55(11:00出発厳守)

集合場所 難波宮跡公園北西角

ゴール JO-TERRACE OSAKA

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主催 お花見有料化に反対するデモ実行委員会

2018年3月15日(木)夜回り・無料は有料化のはじまり

 ようやく暖かくなってきました。桜のつぼみもふくらんで、お花見シーズンを待つばかりといったところです。ところで、大阪城公園長居公園では、今年からお花見のバーベキューゾーンが有料化されることが2月頭にとつぜん発表されました。特に大阪城公園は完全有料化です。長居公園でも、無料ゾーンは入れ替え制の予約方式になるとのこと。

 大阪市は、利益を出さない範囲で料金を設定しているといいます。ところが、一般の宅配バーベキュー業者の場所取りのみのサービスと比較しても、数百円安いだけですし、場所取りに要する手間や人件費が不要なので、かなり安くついているはずです(肉の販売も別途するつもりのようです)。また、利用時間もたった2〜3時間なので、単価も高く設定されていることになります。お花見バーベキューをうたいながら、桜の木のないところも「森の中のカジュアルゾーン」などと称して、価格差をつけて売りつけるつもりです。

 「無料ゾーン」ができた時には、すでに有料化がはじまっています。釜ヶ崎では最近、無料駐輪場が増設され、もともと路上に停めてある自転車には取りしまりのタグがつけられています。わざわざ無料を言いだすヤカラには注意が必要です。

第5回「センターの日」のお知らせ

 第5回「センターの日」を3月17日(土)13:30〜15:30に行います。

 今回の写真は1960年代の釜ヶ崎です。南海線のガード下のバラックと思われます。

 ようやく暖かくなってきました。ぼちぼち企画ごとなども取り組んで行きたいと思います。今回は、1960年代の釜ヶ崎の写真を引きのばしたものを用意する予定です。写真を元に労働者の生のコメントを聞きにお集まりください。

 これまでの報告はこちらから(第1回 第2回 第3回 第4回)。

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