大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

「公園を盗むな!花見有料化粉砕デモ」のお知らせ

公園を盗むな! お花見有料化粉砕デモ!

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盗まれた公園

 都市公園はむかし、社会の矛盾を引き受ける懐の深い場所でなかったか・・・。

 都市公園が持つ陰は、ただ明るさを求める人々にとって恐ろしく踏み入れがたかったかもしれない。鬱蒼とした森、噴水、広場、並木道、ベンチ、湿度の高い東家、児童公園の子どもたちのはしゃぐ声、夕方になると聞こえてくるトランペットの音色、そして桜、どんちゃん騒ぎ。人間社会の明暗をその時々に映し出し、巨大な生き物のように、公園は私たちをその懐に宿らせてくれたのではなかったか。

 そう。公園はいつも私たちの自己表現の場であり、解放の場であり、救済の場であり、休息の場であり、逃避の場であり、出会いの場でなかったか

 しかし今や、私たちが公園で営むさまざまな行為は消費行動とすり替えられ、資本家の手のひらで踊らされていることに気が付かねばならないだろう。

 さかのぼること3年前、大阪城公園はPMOによって公園まるごと企業に売り渡されてしまった。都市の中心部に100ヘクタールもの広大な土地を2億5千万(年間)で手に入れた企業は公園をあっという間に商業地に作り替え、こともあろうに今年の春はお花見を全面有料化すると宣言した

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階級闘争としてのお花見有料化粉砕!

 公共の空間からいわゆる「一般市民」すら締め出すこのお花見有料化とはなんなのか。

 金儲けということももちろんそうだろうが、それ以上に、この堂々たる宣言は、公園の所有者が今後誰になったのかを知らしめる意味が大きいだろう。今後、この公園では我々の決めたルールに従ってもらうという、支配宣言である。つまり、「金を払え」ということであり、「嫌なら出ていけ」ということであり、「貧乏人は給仕をしろ」ということである。「会社で稼いだ金をまた出しやがれ!」ということである。労働力として切り売りした心身の再生産にかかる費用を持ち出せという、2重の搾取を私たちは強制されることになる。結局のところ労働者でしかない我が身の置き所をいったい私たちはどこに見いだせるのだろう。

 一方で、資本の都市回帰熱は現在沸騰中だ。公共の空間を買い叩き、開発し、利潤を吸い上げようと躍起である。その熱は空き地、公営住宅都市公園寄せ場へと伝導し、既存の生活者を締め出すことに関して無垢を装い、まるですべての人が享受できるかのような夢の世界を私たちに示してみせる。しかし、私たちは黄色いトマトを差し出して門前払いを食らって泣いてしまうペムペルとネリのように、暗い丘の道をとぼとぼと帰らなければならない。

 だから、このお花見有料化粉砕デモは、階級闘争として位置付けるべきなのである

 思い返せば2002年のホームレス仮設一時避難所設置から始まり、2006年のテントの行政代執行、露天商の一掃、駅周辺の再開発へと、15年かけて着々とジェントリフィケーションは進行していた。今回のお花見有料化はもはやその仕上げ段階であることを私たちに示唆している。 

声高らかに叫ぼう!肉を焼かせろ!

さあ!ブルーシートを広げよう!

 資本家連中に、お花見で仲間と焼き肉をしたい、という私たちの欲求をそのままぶつけよう。場所をあけろ!もちろんタダでだ!

 お前らに払う金はふだん食えない牛肉代に回したいのだと!

 給仕はいらない、自分でやるから!と、切り替えしてやろう!

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日時 2018年4月1日(日)

集合時間 午前10:55(11:00出発厳守)

集合場所 難波宮跡公園北西角

ゴール JO-TERRACE OSAKA

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主催 お花見有料化に反対するデモ実行委員会