大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2024年5月9日(木)夜回り・快適な場所を求めて

 ゴールデンウィーク後半は二日に分けて、原付で奈良と和歌山へ行ってきました。どこか落ち着けるところを探して読書したいと思ったのですが、あてもなく初めて行く場所だったので、そんな過ごし方はできませんでした。

 目的地もなく走ることもできないので、初日の目的地はとりあえず橿原神宮にしました。最初にいいなと思ったのは、柏原市役所前あたりの大和川の河川敷でした。そこを通過して山道に入ると少し混んでいました。

 橿原神宮そのものはあまり楽しくなかったのですが、森を抜けて向かう道筋は快適でした。その道すがら「水平社博物館」の案内を見かけたので、寄り道してみました。水平社の運動が現在の御所市の岩崎村からはじまったということで、その歴史が展示されていました。初期のビラや冊子などをみて、まだ先行きもしれない段階での手探りの熱気が感じられました。こんなふうにしていずれ史料として残されていくのでしょう。

 二日目の目的地は、遠くから見かけるだけだった富田林市のPLの塔に行ってみました。あまり面白くはありませんでしたが、周辺はゴルフ場だったり、病院やログハウスがあり、塔の手前は砂利が敷き詰められた広場で、入り口まで幅の広い階段が長々と続いていて、不思議な世界に入り込んだようでした。

 正直、原付で走っていてもあまり面白くなかったので、橋本市側から岩出市まで行ってみることにしました。これも失敗で、仮の目的地にしたラーメン屋は昼休憩で開いていなかったし、紀ノ川沿いの道も短調で面白みがありませんでした。

 どちらのルートも、古くから人が住んでいて、徐々に発展したのであろう場所、昔のままなのだろう場所があり、新興住宅地として開発された地域もありました。都市部に通って仕事をして、帰宅したらひたすら休むだけなら、山の中の新興住宅地は快適そうにも思えました。

 しかし、2日かけて東へ南へ行ってみて、なかなか快適な場所というのはないものだなというのが実感でした。また、どんなところが快適なのか、快適な場所がどこにあるのかは、いろんなところに行ってみなければわからないものなのだろうなとも思いました。

 今月の寄り合いは5月12日(日)を予定しています。近隣から遠方まで、みなさんが見つけたお気に入りのスポットを教えて下さい。