大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2020年3月12日(木)夜回り・新型コロナウィルスと緊急事態宣言立法

 新聞を読んでいると毎日、新型コロナウィルスのことと、株価下落のニュースが一面を飾っています。また、東日本大震災の発災日を控えて、震災を振り返る特集もたくさんあります。アフガニスタンでのタリバンアメリカの和平合意やアメリカの大統領選挙の民主党の候補者指名争い選挙の話題も大きく報じられています。小中学校、高校の一斉休校にともなう育児難民の問題も先行きが見通せないままです。公共施設や遊興施設、イベントなども軒並み閉鎖、中止が相次いでいるようです。

 新型コロナウィルスへの日本政府の対応が遅れているとか、まちがっているとか、いろんな情報が出回っているものの、そもそもどんなウィルスなのかよくわからないし、防疫にくわしいわけでもないので、考える余裕もなく思考停止に陥りそうな今日この頃です。最近ようやく冷静になって落ち着いて考えてみると、どうやら感染力はさほど強くないらしく、密閉された空間にたくさん人が集まった状態で感染者がいた場合、クラスターというものを構成して広まりやすいようです。感染者が見つかった場合、そのようなクラスターがどこで発生したのかを突き止め、そこにいた人たちをリスク集団として対応を考えていけばいいということになりそうです。

 一斉休校の要請を出した後の安倍首相の会見が、どうやら台本ありきで組み立てられ、質疑も早々に打ち切る茶番劇であったことがバレて批判されています。実は大阪市は政府による休校の要請より早く市内の小中学校の休校要請を出しています。威勢のいい政治家ほど、緊急事態に危ういものはありませんし、ふだんの失敗は社会が受け止めて見えていないだけなのだと思います。国会では、緊急事態宣言を出せるように法律を変えることに躍起になっています。

 釜ヶ崎では、年度末を控えてセンターの敷地内で野宿する人たちに対して立ち退きを迫る法的な手続きが取られ、昨年6月に続いて、立ち退きに反対する人たちを逮捕して嫌がらせをする弾圧も起きています。検察による拘留請求は却下となり、逮捕されていた人たちは釈放されました。緊急事態宣言など出されていなくても、見えないところでおかしなことは強行され、見過ごされています。毎日新聞を読むように、毎月夜回りと寄り合いをすることも、落ち着いて考えるための余裕を作ることになっていたらいいけど、などと思いました。3月の寄り合いは29日(日)お花見をする予定です。場所は次回の夜回りでお知らせします。