大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2018年9月13日(木)夜回り・見えるもの見えないもの

 「これまでの人生で初めて台風の怖さを感じた」と71歳のKさん(大阪城公園)に言わしめる凄まじい自然災害から一週間あまり。みなさん大変な思いをされたことと思います。この被害で何かお困りのことがあれば、よろずにできる限りではありますが、気軽にご相談下さい。

 よろずの夜回りは19時にはじめるので、遅い時間帯から野宿しはじめる人たちとは行き違いになってしまいます。「22時を過ぎると第二寝屋川沿いももう少し人が増える」との話をお聞きしたので、先日22時半から回ってみました。せっかくなのでふだんは回らない桜之宮公園の方まで足をのばしたところ、10人くらいお見かけしました。

 2000年頃と比べれば野宿している人は「数えるほど」になりました。厚労省による全国調査によれば、大阪市内ではピーク時に6,603人(2003年)だったのが、現在は1,023人(2018年)とのことです。数字というのは不思議なもので、減少傾向にあると「そのうちゼロになる」「問題は解決しつつある」と思わせる魔術的な力があります。

 多ければ問題で、少なければ大したことではない。そんなものではないことを教えてくれるのは路上での出会いです。また、微力だからといってあきらめる理由にもなりません。未来は見ようとしなければ見えないものではないでしょうか。

「センターの日」のご案内

釜ヶ崎のセンター1階で毎月第三土曜日の14:00〜17:00にコーヒーやお菓子を出して寄り合いをしています(9月は15日)。近くまで来られた際は気軽にお立ち寄り下さい。弾き語りや懐かしい写真の展示などもしています。