暖かくなってきたと思ったら肌寒かったり、昼は暑くても朝晩は冷え込んだりと、落ち着かない春です。そうこうしているうちに桜も散ってしまいました。先月の寄り合いは雨で中止になりましたが、コロナ禍ではその方が良かったのかもしれません。
大阪府のコロナ対策はかなり危うい状況のようです。緊急事態宣言の解除を前倒しした結果、3月末には早くも第4波に突入してしまいました。しかも、大阪府は宣言解除にともなって、最大236床だった重症病床の確保数を150床まで減らす検討を医療機関に対して指示していたというのです。最大30床受け入れできる大阪コロナ重症センターも半分以下の稼働体制に縮小されており、その点を突かれた吉村知事は「もともと3月で閉鎖する予定だったのをむしろ閉鎖せずに動かしている」と変な言いわけをしていました(また、3月末に閉鎖する予定だというのは真っ赤なウソだったようです)。
吉村知事はよくテレビに出演しています。報道番組で説明責任をはたすのはまだ意味があるのかもしれません。ところが、吉本興行のタレントが司会をしているバラエティ番組にも出ています。そこでは、立憲民主党の枝野氏に対して「ケンカを売るなら受けて立つ」とばかりにタレントたち相手に内輪話をして盛り上がっていました。テレビを見る人たちは報道番組の外ですでにどっぷり洗脳されてしまっています。
よろずの夜回りや釜ヶ崎でやっている「センターの日」などで、コロナ禍によって文字通り「路頭に迷う」状態に陥ったという方にお会いします。この状況もすっかり長くなってしまい、何度となく同じ方からお話を聞く機会があります。困っているのは自分一人ではありません。どこかに同じように困っている人がいます。それならこれは社会の問題です。「いいかげんにしろ!」と声を上げていきましょう。気づくところから、気づかせるところから、いつも社会は変わっていきます。同じところもあれば違うところもある他人同士の出会いに希望はあるのだと思います。