いつもは大阪城公園市民の森にて行っている寄り合いを、初めて難波宮跡公園で行いました。
難波宮跡公園では、ボール遊びをするファミリー、コンパをやっている学生など、思い思いに休日を楽しんでいました。野宿をしている人もいて、声をかけさせてもらいましたが、すでに自分で食事を済ませておられました。
こんな具合に、だだっ広くて、何もなく、自由に過ごせる場所というのは、大阪にはもうあまり残されていません。警備員もまわってきませんし、ぼやっと過ごすのにお金も必要ありません。
大阪城公園駅までは、ジョー・テラスが着々と工事を進めており、グローバリゼーションの象徴ともいえるスターバックスがいよいよ公園に進出、市民の財産である公園を占有して、商売を始めます。
公園は、都市であくせく暮らす私たちが消費生活から束の間解放され、様々な人々がそれぞれの生活に応じたやり方で過ごせる場所であればいいのです。お互いにいがみ合うことなく、多少は譲り合いながら、私有地の呪縛から離れて、自分の精神や肉体にとって必要なだけの広さを占有して、他人の息づかいも感じつつ、休息する。
ところがそこに、企業が乗り込んできて、料金表が貼られる。値段の高いものはおいしいのではないか、よっぽど楽しいのではないかと思わされる。休息中にむやみに欲望を掻き立てられたくない!――ではありませんか?
人間は生きている以上、宙に浮いているわけにはいかないのです。万人が、安心して地面に肉体を置いておく場所を、確保しないなんて、あまりに人間を疎外したやり方ではありませんか?
飲みたくもないコーヒーに金を払って飲んでいるふりをしないと、そこにいてはいけないなんて! 都市において、公園は人間性を回復するための砦なのです!
なぁにがトライアスロン大会だ~~!! まずたたずむこと、腰掛けること、体を横たえることを保証しろ!! 雨が降ったら雨宿りする場所を作れ~! 炎天下で休める日陰を作れ~!
(2017年6月8日(木)の夜回りのビラから再構成しました)