大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

ジェントリフィケーション生活相談会のご案内——2022年3月19日(土)から21日(月祝)

 2月末、大阪市難波宮跡公園の管理運営事業者の公募を発表しました。難波宮は史跡であることから商業的な開発を免れてきましたが、いよいよ2025年の大阪万博に向けて魔の手が伸びてきました。

 にぎわい創出・経済活性化・世界都市へなどと大きなスローガンを掲げて、役人たちとフェンスと工事車両が迫ってきます。その後方にそろばんを弾きながら商人たちがやってきて、そしてスマホをかざしながらたくさんの人びとが続きます。

 ジェントリフィケーションとは、都市中心部へ資本が投資し、再開発することにより新たな層の人々が流入し、もともと住んでいた人々が追いやられていく現象であり、世界中で起きている問題です。大阪でも次々と公有地が企業に譲渡されて商業化され、そこに消費者がひしめき合うような形でジェントリフィケーションが起きています。

 そういった状況の中で見えない形の排除も起きてきます。木々が切られたりベンチや屋根が撤去されたり、経済優先・管理優先の整備が行われ、市民が憩う場所・都市の喧騒からひととき逃れる場所・災害時に避難する場所・家を失ったときに野宿する場所…としての機能は重視されなくなります。そんなことで困らないという方もいらっしゃると思いますが、今回私たちはそれによって困ると考える方の声を聞きたいと思い、生活相談会を開いています。

 ジェントリフィケーションによる生活の困りごと&今後の不安や疑問などをお聞かせください。一緒に考えていきましょう。

大阪城公園よろず相談

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参考

大阪市:報道発表資料 難波宮跡公園(北部ブロック)整備運営事業者及び難波宮跡(南部ブロック)管理運営事業者を募集します