第4回「センターの日」を2月17日(土)13:00〜15:30に行います。
今回の画像は原口剛さんの『叫びの都市』(洛北出版、2016年)から拝借しました(152ページ)。気になる方はぜひ本を手にしてページをめくってください。
今回は何が飛び出すでしょうか
今回の寄り合いはおでんにしました。冬の定番メニューの一つと言えるでしょう。
大阪城公園の料理長Aさんがみそ汁を作ってくれたので、よろずのKさんのいつもの炊き込みご飯と一緒にいただきました。
この日は大阪国際女子マラソンの日で、いつも寄り合いをしている市民の森のすぐそばの園路もコースになっていました。12時頃から公園内、公園周辺も交通規制がかかり、出入りが少し大変でした。
せっかくなので先頭集団の応援をしました。
西成公園で開催した去年のソフトボール大会の時にも来てくださった車で旅するミュージシャン・野良人さんが、弾き語りをして下さいました。
野良人さんの演奏はYouTubeで視聴できます。
Aさんも弾き語りごっこ。
野良人さんが弾き語りをしていると、中国からの観光客の方が3人足を止めて聴き入っていました。その後、寄り合いにお呼びし、コーヒーをふるまいました。よい旅の思い出になると嬉しいです。
森ノ宮駅側入口に作られる「便益施設」の詳細が公式に発表されました。
大阪市:報道発表資料 大阪城公園の森ノ宮駅前エリアに便益施設等を設置します
昨年末に問い合わせた際には、旧売店跡の利用は未定だとのことでしたが、しっかり「公園案内所」になっています。
児童公園はそのままですが、向かいに有料の児童遊戯施設が作られることになっています。飲食店はまだしも、有料の遊戯施設の設置はまた意味合いが異なるように思われます。
今年も予断を許さない状況が続きます。この日は小雪の舞い散る一場面もありました。まだまだ寒さも続きます。
次回寄り合いは2月25日(日)を予定しています。
カンパのお願い
大阪城公園よろず相談の活動に賛同いただける方はカンパにご協力いただけると幸いです。以下の口座まで振り込みをお願いします。活動に関心のある方は一声おかけ下さい。夜回りや寄り合いのほか、哲学読書会やソフトボール大会などの活動も行っています。
郵便振替
記号14080
番号32204771
大阪城公園よろず相談
こんばんは。大阪城公園よろず相談です。
突然ですが、今回は少し初心に帰って、野宿している状態での医療・福祉についてのおさらいをしたいと思います。
~連載~第1回 野宿でも病院にかかる方法はあります!より安全な受診とは。
野宿状態で病院にかかる方法はいくつかあります。ひとつは自分の野宿している区の保健福祉センターに行くことです。大阪城にいたとすると、中央区の区役所になります。大阪市は野宿状態での医療単給(生活保護の医療扶助だけを給付する)は出さない方針なので、通院ではなくおそらくどこかの病院に入院することになります。(てっとりばやく、行路病院に放り込まれるのがオチだったりします。)
もうひとつは、「無料低額診療施設」を利用することですが、大阪でいちばん有名なのは新今宮にある「大阪社会医療センター」です。お金や保険証がなくても診てもらうことができます。もし、入院が必要な状態であれば、入院することもできます。他にも無料低額診療施設として診療を受け付けている病院はあるのですが、病院によってその運用状況は様々です。
第3の道は、救急車を呼ぶことですが、これはあまりお勧めできません。どうしようもない!というときにはもちろん呼ぶしかないのですが、保険証もない、お金もない、おまけに(例えば意識不明で自分で話すことができないなどの状態で)意思表示ができない、身元が分からないとなると、どこの病院に運ばれるか、どんな治療をされるのか、選択肢のない状況になる可能性があります。ひとり救急車で運ばれてしまったときに、どこに行ってしまったのかを知ることも難しくなります。救急で病院に入院すると生活保護にかかることになるのですが、これがまた問題アリ!です。これについてはまた次回以降に詳しく書こうと思います。
現実的に安全な医療を受けようとすると、いちばんおすすめなのは医療センターかなあ、と思います。医療センターにかかるには診療依頼券が必要ですが、各区の福祉センター、西成労働福祉センター3階の労働福祉課で発行してもらうことができます。医療センターを受診して、生活についても相談することができます。
~つづく~
次回夜回りは2月15日(木)を予定しています。
今回は13時から開始しました。次回は13時半の予定です。開始時間を模索しながら取り組んでおり、また、当日配布のビラには次回の日時を書かなければならないため、その間に把握できたことの反映に時差が生じてしまいます。ともあれ、開始時間については13時半がちょうど良さそうに思います。
シートを広げ、毛布とこたつ、カセットコンロを設置する手際も慣れたものになって来ました。お湯が沸きやすいようにダンボールで風防も作成しました。また、保温用のポットも新調したので、お湯の準備はスムーズにいきました。今回はコーヒーに加えて、フードバンクからいただいた甘酒を温めて提供しました。13時半頃から、ひっきりなしに立ち寄って下さる方がおられたので、コンロ周りはフル回転という感じでした。
今回は運営側のメンバーも多く、あちこちでいくつも対話の輪ができていたように思います。アンプとギター持参で弾き語りもあり、センターに月一回現れるこたつ空間ににぎわいを添えていただきました。
今回お聞きした話では、今年84歳になるという男性の、1970年代頃の釜ヶ崎の風景が面白かったです。万博の年に、友だちと一緒に東京から大阪の釜ヶ崎にやってきた当時、まだセンターがありません。あべのハルカス前の交差点までつながるセンター正面の大通りは、半分は舗装されていない「地道(じみち)」だったそうです。現在のセンターの位置にたくさん車が停まって、労働者を集める風景について話して下さいました。南海線の向こうの、現在鉄骨の建造物が作られている場所には、大きな材木置き場があったそうです。かつてはまだまだ木造建築の需要が多かったということでしょうか。「良かったといったらあかんけど、あの頃は戦災の復興で仕事がいくらでもあった。仕事があるのはええことや」と懐かしそうに語ってくれました。「半分地道だった」という国道の向かいには何があったのかお尋ねしたところ、「それが思い出せん」と言います。その人の生活の仕方によって記憶に残る風景が異なるということでしょうか。
ただお茶をして話を聞くだけではなく、何か形に残って、目に見えるようなことをしたいと、マップ作りを考えています。この日も、大きな模造紙を2枚と、水性ペンを用意していったのですが、あまりの慌しさに広げるヒマがありませんでした。しかし、こうして労働者の生活の場に身をおき、お話をうかがっていると、センターや釜ヶ崎についての現在と過去が私たちの体感としても像を結んでいきます。これまでお聞きした話と、これからお聞きする話を、大きな地図に随時書き足しながら、釜ヶ崎とセンターの場所の記憶を、労働者が踏みかためてきた地面からマップに宿らせていきたいと思います。
今回なんと、何人かの労働者の方から少なくないカンパをいただきました。「労働者のために」ではなく、「労働者とともにあること」を目指して、しかし、勝手に踏みこんで居座っている感もある「センターの日」ですが、取り組みの意義を認めていただいたような気持ちになりました。ありがとうございます。
15時までの予定でしたが、今回も16時まで開催しました。次回の第4回「センターの日」は2月17日(土)13時半から15時半を予定しています。
カンパのお願い
大阪城公園よろず相談の活動に賛同いただける方はカンパにご協力いただけると幸いです。以下の口座まで振り込みをお願いします。活動に関心のある方は一声おかけ下さい。夜回りや寄り合いのほか、哲学読書会やソフトボール大会などの活動も行っています。
郵便振替
記号14080
番号32204771
大阪城公園よろず相談
新年二度目の夜回りです。昨年はマンションの部屋の中までイタチが侵入する「イタチごっこ」をご報告しました。潰したアルミ缶で壁の穴をふさいだあと、それでもしばらくはアルミ缶を食いやぶろうとする音が聞こえる夜もありましたが、どうやらやりすごせました。
ところが、天敵がいなくなると、今度はネズミが屋根裏に住み着いたらしく、こちらも部屋の中に侵入してきています。台所周りがおしっこ臭くて、水回りをかけまわる姿も何度となく目にしました。換気扇の穴をふさいで少しマシになったかと思ったのもつかの間、風呂の残り湯を吸い上げるためのホースをかけあがる姿を目撃し、ぐったり。冷蔵庫の上からカサコソ音がするので、意を決して片付けてみたところ、フンが大量に散乱していました。ネズミもトイレは分けるのだと、思いがけず得られた豆知識が忌々しくも感じられます。
少しずつでも対策を立てねばと、不用品を処分し、侵入経路を突き止めることにしました。コーナンで買い込んだ対策グッズの中に、ネズミの嫌う超音波や電磁波を発信するという装置がありました。藁にもすがる思いで設置したところ、意外にもこれが効いているらしく、天井裏をかけまわる物音が激減しました。
「家」に置いていた絶対的な信頼が崩れ落ち、文化によって自然を克服する人間という種の根本が呼び起こされたような気持ちで、やつらとたたかっています。
2017年最後の寄り合いは、市民の森で年越しそばを行いました。広島やイギリスからのお客様、ふだん他の公園で活動している皆さんも交え、約20名の方にご参加いただきました。
自家製だという山椒を差し入れいただきました。卵はお好みで。
鉄板で囲われたスペースのカイヅカイブキの伐採は着々と進んでいます。
どのような「便益施設」が作られるのか、市民には知らされていません。
かつてシェルターがあった場所に設置されているベンチは排除型のものです。
こちらのトイレにも「見守りカメラ」と称した監視カメラ。
外国人観光客を意識した掲示物も増えています。
「おもてなし」といえば聞こえはよいものの、ゴミの捨て方まで多国語対応とは恐れ入ります。
木が切り倒された後はよく見かけますが、この間、新たに木が植えられたことはあるのでしょうか?
大阪城公園を自動運転の実証実験に使おうなどという話も出ています。目の前にあるものだけを見ていても、変化に気づくことはできません。その意味を理解するためには、見続けること、考え続けることが必要です。