大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2018年4月21日(土)第6回「センターの日」──寒さより暑さが気になる季節の気配

 ようやく暖かくなって、寒さより暑さが気になる季節の気配を感じます。センターに向かう道すがらも、ゆったりした気持ちでリアカーをひけました。13時半からはじめたところ、最初から人の集まりがよく、多くの方が立ち寄ってくださいました。

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 今回からキャンプ用の折りたたみ式のテーブルを用意して、その上でコーヒーの準備をしました。春になっても吹き抜ける風は強く、カセットコンロ1台では湯沸かしが追いつきません。1杯のコーヒーを淹れるのにだいぶお待たせしてしまいました。

 今回も、写真を増やして壁面写真展を行いました。昔の通天閣や新世界の写真は華やかで目を引きます。もともと日本橋の辺りにあった木賃宿街が、第5回内国勧業博覧会によって移転させられたのがこの釜ヶ崎のはじまりです。

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 1994年の釜ヶ崎の写真を見ながら、震災直後の溢れるような求人について話して聞かせていただきました。トラックを運転して、一回行って帰るだけのやりきりで日当がもらえ、この景気ならこの先10年は大丈夫だと感じたそうです。ところが、4月に入るとやはりパッタリと求人は途絶えてしまったのだとか。「震災特需」はほんの一瞬の夢だったのかと、当時のお話を興味深くお聞きしました。

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 1回目の「センターの日」に来て、こたつでたくさんおしゃべりしてくださった方が久しぶりに来てくださいました。お話から釜ヶ崎を中心として、何とか食べて行くための情報の一端を知りました。この日は大阪城公園辺りまで歩いて行ってきたのだそうです。ほんの少しだけ身の上話もお聞きしました。

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 この日は隔週土曜日にセンターでやっているという炊き出しもありました。そこで配られるパンをひとつ分けてもらって食べました。口に入れるとひんやりとしていて、配布前までいったん冷凍されていたようです。分けてくださった方が「おなか壊すで!」「正露丸飲んどき!」とあおるので笑ってしまいました。他の人にも訊くとスーパーの袋いっぱいのパンで「3日はもつ」とのことです。肉まんも含まれていて、温めればおいしそうですが、なかなかそうもいかないでしょう。

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 今回は知り合いが東京から飛び入り参加で運営の手伝いをしてくれました。東京の寄せ場の近況をお話しいただいたのですが、ご満足いただけるような「濃い」情報提供までにはいたらなかったようです。「センターの日」も、毎回いろんな現場のゲストをお呼びして情報提供ができれば、より盛り上がりそうです。

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 今回も予定を延長して17時頃まで行いました。釜ヶ崎銀座通りでは2月から3月にかけて無料駐輪場が新設されました。その横に停められた自転車には違法駐輪を警告するタグがつけられています。無料駐輪場が作られたことで、それまでふつうに停められていたものが違法扱いされてしまうなんて本末転倒ではないでしょうか。まずは労働者の暮らしを第一としなければ釜ヶ崎の「まちづくり」は名ばかりのものになります。

 釜ヶ崎は労働者が作った街であり、センターもまた労働者が日々の暮らしを通して作っている場所なのだと思います。