大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2023年4月27日(木)夜回り・まちがいは自覚はあれど認められない

 Tシャツで過ごせるほど暖かくなったと思ったら、再びハーフコートを押し入れから取り出さなければなりませんでした。昼夜だけでなく、日をまたいでも激しい寒暖差でみなさん体調を崩されてはいないでしょうか。

 人はまちがいを指摘されても、素直には認められないものですが、まちがいを犯している自覚があることは、その反応からうかがえるものだなと別々の出来事からともに感じた今日この頃です。

 これらの出来事に共通しているのは、まちがいを犯している状況に逃げ道があるためなのだと思いました。これこれこういう事情があるのに、なぜお前はそれを分からないのかというわけです。

 こうなった時に、どんなに正論をぶつけても相手は取り合おうとはしません。また、無理やり過ちを認めさせても意味がないので、結局は本人の自覚を待つしかありません。

 そのためできるのは「あなたはそう思うんですね」と受け止めつつ、否定も肯定もしない、あるいは、あくまで自分の考えとしてはまちがっていると伝えるくらいのことです。回転の速いことがもてはやされる今の社会では、まちがいを認めるのも指摘するのも、難行になっているのかもしれません。

 そんな社会にあって、過酷な野宿生活は否応なくねばり強さを求められるものだと思います。夜回りはみなさんのそのような暮らしのひと時から教えを乞うような気持ちでお邪魔しています。