大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2022年11月10日(木)夜回り・移りゆくものの理解のあり方

 朝晩は冷え込むようになってきました。この調子では日本から秋などなくなるのではないかと思われるほど、変な天気が続きましたが、ようやく秋らしくなってきました。夜回りのたびに、季節の移り変わりを意識させられます。

 発達障害という言葉が広まることで、その人の性格だと思われていることの裏側に、脳医学的な要因が意識されるようになりました。人が人である以上、人の身体のつくりは共通しているものですが、目に見えるところにも実は違いはあるし、それが目に見えないところとなると、気づくのは難しくなります。

 理解しがたいこと、受け入れがたいことをする人についても、「脳のつくりがそうなっているんだ」と言われれば、納得のいくこともあります。しかし、それで本人の意思や考えがなくなるわけではないし、相手を蔑ろにする口実にされるようでは本末転倒です。

 本当は、人はつねにある程度まちがっているし、まちがいを経由して、求めるものが得られることもあります。逆に、正しいことを追い求めることが、まちがいを許さず、求めるものを手の届かないところに追いやってしまうこともあります。

 極寒と酷暑という両極を示せる夏と冬と違い、春と秋は移り変わりのなかで、見つけるとともに理解していくようなものかもしれません。「秋がなくなる」という意識も、移りゆくものの理解のあり方なのでしょう。

 今月の寄り合いは11/20(日)を予定しています。