2月末の寄り合いは、暖かな日差しの下で行われました。
持ち寄りごはんもバラエティ豊かで、塩もみした大根やブロッコリーなど、野菜も取れるように配慮したチョイスが良いと思います。
長ネギを取り入れた品もありました。昨年末の年越しそばで、そばに焼きネギを入れたらものすごく美味しかったことが思い出され、「わしはふだんから刻みネギはかかさんよ!」など、ネギ談義に花が咲きました。
OBのKさんも久しぶりに顔を出してくれて、みんな変わらぬおしゃべりを交わしていました。現在城東区で生活保護を受けているKさんは、ちょうど缶集めに回ってきたHさんから今月の寄り合い日を聞いて来てくれたそうです。野宿経験のある仲間同士、この都市の中で決して隔絶されているわけではないことを感じさせるエピソードです。
ところで、この前日は悪名高い「クールジャパンパーク大阪」の開業日でした。この日も、ふだん公園で見ることのないような黒いスーツ姿の人びとが群がっていました。さしづめ関係者向けのお披露目といったところです。
完成イメージ図の通り、何の特徴もない安っぽい作りの建物です。PMO事業の委託期間が終われば大阪市に譲渡しなければならない建物にお金をかけることなどないでしょうし、その頃にはむしろ解体費用がかかるかもしれません。
劇場沿いの歩道は、わざわざアスファルトで固められ、鉄柵が設置されました。公園内が切り分けられ、塗り分けられていっていることがわかります。
カイヅカイブキを伐採した後には市民の寄付で桜の植樹がされていました。しかし、これも何とももの寂しい風景です。
Kさんも「久しぶりに(市民の森に)来たら、木が減っとるな。常緑樹を植えんとあかんよ!」と言っていました。
あれだけあふれていた市民の森の倒木は劇場オープン前に完全に撤去されたようです。ところが、倒木がなくなっているにも拘らず、22日から市民の森の一部が倒木を理由とした立ち入り禁止区域に設定されていました。
市民の森の中には不自然なスペースがいくつか見られました。立ち入り禁止にしておいて、こっそり伐採を続ける計画があるのかもしれません。
市民の森の中を抜ける歩道では、数時間のあいだずーっとゼッケンとタスキを付けたランナーが走り過ぎて行きました。スイーツマラソンin大阪とやらのコースになっているようで、これもまた商業化の一側面でしょう。
劇場が本格始動すれば、さらに酷いことが起こると思われます。その経過経過を記録し、報告していきたいと思います。
あおむらさきさんの動画もご覧下さい。
世にも奇妙な、大阪市の寄附事業『大阪城さくら満開の会』
— あおむらさき (@aomurasaki_ll) 2019年2月25日
この事業では、桜の植樹スペースを確保するために、現在ある木をわざわざ大阪市が伐採してから、そこに寄附による桜を植樹します。#大阪城さくら満開の会 #公園は誰のもの #大阪城公園 #植樹のために伐採 pic.twitter.com/wLE2bsJnOM