大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2016年大晦日 オシテルヤ年越しそば

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 2016年の大晦日はオシテルヤの年越そばに参加しました。到着したころには、すでにほんわかした雰囲気ではじまっていました。

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 そばはなんと、こだわりのエビ天そば!おつゆもおいしくて至福のひとときを過ごしました。外で食べるとまた美味しさが増す気がします。

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 オシテルヤ新聞をはじめ、『あしたのロジョー』の海賊版といったレアなリーフレットも並んでいました。

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 そばのほか、お雑煮もふるまわれました。オシテルヤ本館横の駐車場、表の路上で集まった人たちがわいわい立ち話をして盛り上がっている様子を見ていると、さながらそこに「寄り場」が誕生したかのような気持ちになりました。

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 こうした取り組みを毎年積み重ねていける仲間を大切にしていきたいと思います。

2017年1月3日(火)居場所と居場所をつなぐ新春交流会

 今年は1月3日(火)に「居場所と居場所をつなぐ新春交流会」でたくさんお仲間が集まって楽しく交流することができました。

 まさに老若男女、海外からの観光客の中国人、アメリカ人、メキシコ人などなどが飛び入り参加し、多様な人々の交流の場となりました。当日は、扇町公園長居公園の仲間もかけつけていました。

 

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 今後、寒さのピークがやってきて、野宿している人には厳しい日々になりますが、ひととき楽しく過ごして、元気になれていたらよいですが…。

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 わきの方で将棋を指したりしている人もいました。終始和やかな雰囲気でした。大阪城の将棋仲間のレベルは2段くらい?とのことらしいので、挑戦者求む!!寄り合いでもやってます。

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 ひき続き寒さが続きます。寝袋、外套、カイロなど必要な方は気軽に声をかけて下さい。

この記事は2017年1月5日(木)の新年初夜回りの際に配布したビラを元に作成しました。

2017年新春交流会のお知らせ

 日頃交流している仲間たちと協力して、2017年始めに交流会を企画しています。お正月に退屈な時間を持て余しているという方、どことなく居場所のない思いをしている方、どのような方でも歓迎いたします。

 新しい年を新しい取り組みで始めましょう。

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2016年末年越しそばのご案内

 日頃、私たちの活動に関心をお寄せいただいている皆様。よろずが普段からお世話になっているフリースペース・オシテルヤで年越しそばがふるまわれます。どちら様もお気軽にお立ち寄りください。

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2016年12月11日(日)名古屋・大阪城公園交流ソフトボール大会

 名古屋チームをお迎えして開催した大阪城公園ソフトボール大会、好天のもと、多数のご参加をいただいて、とてもいい交流の機会が得られました。ご参加、ご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。

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 今回の大会では、いろんな方がいろんな知り合いに声をかけてくださり、40名余りの参加がありました。初めてお会いする方もたくさんおられました。大阪城公園のいつものみんなからも声かけしてくれたらしく、ふだん夜回りで会うだけの方も顔を出してくれました。入院を契機に生活保護を受けるようになった仲間も参加してくれました。

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 みんなの寝床になる東屋の閉鎖が近づく状況で、何か掴まなければと焦る気持ちとともに越冬とソフトボールを企画したのが一年前でした。しかし、結局、2月末の東屋閉鎖に何一つ有効な策を立てられず、私たちは自分たちの無力さを突きつけられました。

 ふだん支援者を気取っておいて、野宿の仲間にとって最大の危機である排除に対して、何の役にも立たなかった私たちのことを、一緒に何かをやっていく相手だと思ってもらえるのか。当事者の厚意に甘えて、チャンスをもらうような気持ちでした。

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 4月の花見とソフトボール大会やそうめん大会といった節目のイベント、隔週の夜回りと月1回の寄り合いに加え、これまで考えたこともなかった哲学読書会も始めました。哲学読書会では、参加者それぞれの力量で素直な意見を出しながら議論することで、一人で読んでいても得られないものが生まれていると思います。

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 支援する/されるという非対称的な関係を消し去ることはできません。いかに工夫しても、支援される側は「してもらってる」と受け取らざるを得ない場面があるし、支援する側も、通常の活動がしんどく思える時もあり、負担感の中で支援「している」ことを否応無く意識してしまう時もあります。

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 今回のソフトボール大会は、一人一人が身近な知り合いに働きかけてくれていて、こんな楽しい時間が得られたのは予想外のことでした。「支援する/されるというのは何か違う」という感覚が、確かめ合うでもなく一致して新しいものを生み出す力になったかのように思えます。

 一人一人が当たり前に自分の人生を歩めるのが一番大切なこと。一人一人が自分の人生を歩むためにはお互い助け合わなければならない。「私が私の人生を歩むためにはあなたもいてくれなくては困る」と思えれば、つまらない垣根に遮られることもなくなるのかもしれないと思えた一日でした。

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大会開催のために多額のカンパありがとうございました

収入
カンパ収入京都 6500円
カンパ収入東京 7000円
カンパ収入大阪 10000円
大阪城公園よろず相談負担 3000円

計26500円

支出
弁当材料 5256円
トン汁 1768円
交流会 7150円
球場代 3000円
駐車場代 4100円
名古屋交通費カンパ 5000円

計26274円

2016年11月27日(日)第6回哲学読書会 プラトン『プロタゴラス─―ソフィストたち』(岩波文庫、1988年)

 前回から少し間が空いた哲学読書会、今回もまた雨でした。プラトンの『プロタゴラス』を読みました。

 哲学の古典中の古典というイメージのあるギリシャ哲学、もちろんソクラテスも登場します。登場します、というより主役はソクラテスといった方が良くて、ソクラテスプロタゴラスと議論した経過を語るという構成になっています。

 プロタゴラスがどんな人物なのかわからずに読むので、両者のやり取りは少しちぐはぐなものに思えました。短い問いを矢継ぎ早に出すソクラテスに、プロタゴラスがいつのまにか外堀を埋められていきます。タイトルにもなっているはずのプロタゴラスが全く大した人物に思えないのですが、プラトンソクラテスを語り部にしてつづった物語なのだから、ソクラテス優位に読めるのは当たり前なのかもしれません。

 プラトンが「対話篇」という形式をとって、ソクラテスという人物をひいきにしてこのような構成の本を書いたのはどのような背景があるのだろうかと気になりました。プロタゴラスも追いつめられてばかりではなく、うまく言い返す場面もあります。紀元前5世紀にはすでにこんな議論が行われていて、それを本にまとめる人がいて現代に伝わっていると思うと、驚きを感じます。しかし、それと同時に、人間の知的な能力そのものは大して変わっていないのだなと気付かされます。歴史の中で知識が道具として洗練されてきたのは確かだけれども、その道具を扱う人間の能力の方は変わっていない、進化しているわけではないようです。

 今回はニーチェの時以上にKさんの解説が勉強になり、理解が進んだところが多くありました。当時の都市国家のあり方と関連させて考えると理解が深まります。ギリシャ都市国家の雰囲気が分かるところも面白い本でした。

 このままもう少しギリシャ哲学を深めて、プラトンの弟子であるアリストテレスを読もうかという話もあったのですが、アリストテレスは短いものがないということで、もうしばらくは短いものを読んで大作に挑むことに決めました。次回は年明けにデカルトの『方法序説』(岩波文庫)を読みます。

2016年11月6日(日)寄り合い

 さすがに寒さが増してきており、曇り空の下、参加者はみんな余分に着込んできているふうでした。とはいえ、この数日の中ではまだ寒さはマシでした。

 今日の持ち寄りご飯も大変充実していました。Mさんは「やっぱりよろずレシピ集を作らなあかんな」と何かを燃やしていました。

 いよいよソフトボール大会も来月に迫っており、前日・当日の段取り、弁当の用意や参加人数と試合の組み合わせなど話し合いました。

 来月の寄り合いはこのソフトボール大会で兼ねることになり、そのあとは越冬を残すのみとなります。

 今日は「ガイスター」というボードゲームを楽しみました。路上文庫や将棋、キャッチボールもいつも通り行いました。

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