大阪城公園よろず相談

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2025年2月27日(木)夜回り・001 小説を書くと書いてしまった

 前回のビラに小説を書くと書いてしまったので、何か考えようと思います。しかし、何を書けばいいのでしょうか。何をどう書けば小説になるのでしょうか。

 最近読んだ本で、物語には物語の中に登場して語る自己と、物語を語る自己とがあると書いてありました。また、そこで語られる物語は読者に矛盾なく受け止められる必要があると言います。であれば、まず登場人物を用意するのが手っ取り早いのではないでしょうか。

 なら今書いているこの文章の書き手を登場人物にしてしまって、最後に物語そのものの語り手の存在を匂わすような仕掛けをすれば良いのではないでしょうか。しかし、そう考えてみると、すでに「前回のビラ」などという普段の夜回りのビラと地続きになってしまうことを書いてしまっている時点で、このやり方は不利です。しかも、「物語そのものの語り手の存在を匂わ」そうにも、一人称の叙述スタイルを選んでしまっている時点で、匂わそうにも匂わせられないではありませんか。

 しかし、これはほんのはじまりにすぎなかったのです。事件はそう、今回のこの夜回りが発端だったのですから。(つづく)。