先日、久しぶりに釜ヶ崎をおとずれるという人を案内しました。たぶん15年くらいぶりになるのではないでしょうか。その人とゆっくり話をするのも、それくらいぶりになります。
街の案内をしながら解説するのは、無くなったもの、新しくなったものの話ばかりです。星野リゾートのようにほとんど何もなかったところにこつぜんとあらわれたものもあれば、センターのように白い鉄板で覆われて解体を待つばかりのものもあります。
この15年のあいだに釜ヶ崎では大阪府市肝入りのまちづくりが進みました。まちづくりの推進派と反対派に分かれて、結局は当事者をおいてけぼりにした中身のない時間が過ぎたように思われます。
もっともそのような対立がなかったとしても、同じことだったかもしれません。案内していて、変化に驚いてはいたものの、こちらが思っているほどには問題意識が伝わっていないように感じられました。
なんだかまいどまいどすっきりしないことを書いてしまいますが、次回から連載小説でも書いてみましょうか。お題をお待ちしています。