大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2024年10月10日(木)夜回り・縛りをもうけてみる

 毎日毎日同じことのくり返しのようで、なんらかの縛りをもうけることで見えてくるものがあります。その一例として、隔週で実施している夜回りや月1回の寄り合いを引き合いに出すことがありました。

 このビラも毎度毎度、2週間に1回書かなければいけなくなるたびにネタに苦しみます。そこで、面白い面白くないは別として、ビラを書くその日か、その前の日にあったことを無理矢理にでも取り上げてみたらどうだろうと考えてみました。

 先週末に滋賀に泊まりがけで出かけることがあったので、自分用のお土産に何か滋賀の名産品をと考え、鮒寿司を買って帰りました。寿司といっても、お米に漬けて発酵させた鮒を輪切りにしたもので、15グラムが490円でした。これを今日の朝食にしました。冷凍のご飯を解凍し、昨日買った絹厚揚げを焼いたものとインスタントみそ汁といっしょに食べてみました。味はというと、食べられなくはないけど、特別好んで食べようとは思えないものでした。もっとも、子どもの頃に食べろと言われたら、すごく嫌だったと思います。

 しかし、そもそもこういう食べ方をするものではない気がします。今のように、いろんなスパイスや調味料が手軽に手に入るわけではない時代に、いろんな味覚を楽しみたい欲求があってこそ、本当の味わいが得られたのかも知れません。

 そういえば、今日は江戸時代の掛け軸や巻物の展示も見ました。展示されている巻物は、開かれている部分はほんの一部で、まだまだ先の部分が巻かれていることに気づきました。屏風には裏面があるようです。動画を保存する技術がなく、複製も難しい時代に、どんなふうに楽しまれていたのかを想像すると、その本当の面白さがわかるような気がしました。

 野宿生活の中のちょっとしたこだわりや苦労話が面白く感じられることがあります。それは野宿生活の理解と裏表であるように思われます。今週日曜日の寄り合いでもまた気取らぬ話で盛り上がりましょう(無理矢理な縛りをもうけてみましたが、なんとかそれらしいものが書けました!)。