大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2022年2月3日(木)夜回り・先月の寄り合い中止のおわび/釜ヶ崎の外へ――2000年代の行政代執行、以前/以後の経験から学ぶ

先月の寄り合い中止のおわび

 1/23は寄り合いを予定していたのですが、雨のため中止にしました。楽しみにしてくださっていたみなさん申しわけありませんでした。

釜ヶ崎の外へ――2000年代の行政代執行、以前/以後の経験から学ぶ

 今週土曜日(2/5)、午後2時から5時半、西成市民館講堂にて、「釜ヶ崎の外へ」というイベントを開催します。映画『長居青春酔夢歌』とトークセッションの二部構成です。

 この映画は長居公園テント村と2007年の行政代執行を題材とした作品です。この頃、大阪中に野宿する人たちがいて、あちこちにテント小屋があり、公園にはテント村がありました。テント村にはエネルギーがあふれていて、私たちはそのエネルギーに引き寄せられました。大阪市はテントで暮らす人たちに生活保護を持ちかけ、従わなければ強制立ち退きで答えました。そうして、テント小屋の数は減っていきました。

 今、釜ヶ崎は生活に困った人たちの最後のよりどころであるように語られています。2012年にはじまった西成特区構想は、釜ヶ崎の街に集積された社会資源を活かす社会包摂の仕組みづくりを理想として掲げています。ところが、その過程で、釜ヶ崎では強制立ち退きが繰り返されています。包摂をうたいながら排除を強行する――15年前に大阪市がテント村を潰すために行ったのと同じことが起きているのです。

 排除とは何なのか、排除に立ち向かうとはどういうことなのか。目の前の排除にただ反対しているだけでは力を削がれていくばかりです。それでも排除に反対するのをやめるわけにはいきません。このジレンマをどう乗り越えていけばいいのでしょうか。トークセッションでは、当時の野宿者運動を牽引した二人をゲストにむかえ、この問いに答えたいと思います。