今回の寄り合いは毎年恒例のそうめん大会でした。大阪城公園のAさんにお手製のめんつゆを用意してもらい、家庭でゆでためんと氷をたらいにはった水にさらします。たらいは前日に水を張っておかないと漏れてしまいます(知っていましたか? 知りませんでした)。
昨年はなぜか出来合いのめんつゆを買ってきて不評を買ったAさんでしたが、「今日のつゆおいしいわ!」「本気を出したAさんは違うな!」と名誉を回復しました。Aさん「去年は天気が悪かったから、中止になるかもしれんと思ってた(から出来合いのもので済ませた)」という背景も明らかになりました。
前回に引き続いてOBのKさんが用意してくれた紅生姜も絶品でした。アパート暮らしに移ってから紅生姜作りは欠かしたことがなく、子どもの頃から父親に「お前の作った紅生姜は一番美味しいな!」と褒められていたそうです。「少し持って帰らせて」というお願いに対して「持って帰るんやったら高いで! 3000円もらうよ!」というかけあいが笑いを誘いました。
いつものメンバーはもちろん、古くからの知り合いや近隣にお住いの方も顔を出してくれて、夕方まで大いに盛り上がりました。よろずこそ公園ににぎわいを創出していると言えるのではないでしょうか。
サクヤルミナへの抗議はあいかわらず暖簾に腕押しでもどかしい思いをされている話をうかがいました。興行としてはうまくいっていないにもかかわらず、営業を続けていると運営側は悪びれずに述べているとか。
サクヤルミナの鳥への影響に関する回答で、「鳥が営巣している木には機器やスピーカーはつけない」と言っていたのに、実際はついていたそうです。また、今年の春に公園の東側では、鳥が営巣していた木を伐採してしまった場面もあったとか。そのことを大阪市役所の関連部署の職員の人に「◯◯の巣がある木を伐り倒してしまってるんですよ!」と言ったら、「ええー!」と絶句していたそうです。
野鳥観察をしているグループや環境保全活動の団体の人たちも、公園の自然破壊に関心は示してくれるものの、なかなか手を取り合って本腰を入れた抗議行動をしようとはならないジレンマについてもお聞きしました。
野鳥を観察する集まりに参加して大阪城公園に長逗留していると、サクヤルミナは常にうるさいし、太陽の広場ではイベント、音楽堂ではアイドルのコンサートと、どこへ行っても騒音がつきまとわれるような状況。イベントやコンサート目的に来る人には気にならなくても、その他の公園利用者にはまったく落ち着けない公園になってしまっているのではないでしょうか。
こんなおかしな都市政策に対して私たちができることは何でしょうか。地道な抗議やアピール活動も大切です。それらとあわせてこれまで通り公園を当たり前の生活の一部として活用し続けることを忘れてはいけないと思います。
大勢で集まってみんなで美味しいそうめんを食べるましょう。花見シーズンだけ判で押したようにバーベキューをするだけが楽しみではありません。みんなが思い思いに過ごして幸せになれる本来の公園を創出していきましょう。いろんな人が適度な距離をおきつつ共存できる場所が都市に暮らす私たちには必要なのです。
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