大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2018年9月15日(土)第11回「センターの日」──頼まれもせずあるがままに

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 今回は読書の秋ということで文庫本を中心に古本を用意して放出しました。歴史物とミステリーが人気です。

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 何がどうしたのか、14時に開始するやいなやコーヒーの列が途切れず、最終的に70杯近くにもなりました。もうかき氷の季節ではないだろうと思ったのですが、「かき氷なくて残念やなあ」という方もおられました。

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 今回は運営側の人数が少なかったので、1階と3階一人ずつでお話を聞いてまわりました。聞き取りは決まってネガティブな言葉ではじまります。

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 最初にお話をうかがったお二人も「今さらそんなことやっても意味ないよ!」と言っていました。しかし、こういうことをいう人はわりと話を聞かせてくれます。「けど、トイレが困るで」──一度に1000人の早朝求人が可能な規模で設計されたというだけあって、センターには広いトイレが4箇所もあります。仮移転先のセンターにこれだけのトイレが用意されるとは思えません。最初は「反対してもムダ」と言っていたのに最後には「けど、なんか言わんとあかんで」と言ってくださったのはリップサービスでしょうか。

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 次の方からは、センターの労働者の話を聞きたいと言うと「自分は労働者じゃないから」という答えが返ってきました。「こういうことをやるあなた方の心がけはすばらしいと思うけど、何を言ってもムダや。国のやり方はいつも決まっとる」といいつつ、かつて自分がセンターの娯楽室の利用改善のために働きかけたエピソードを聞かせて下さいました。「わしはムダだと思っとる。あなたも本当は半分はムダだと思ってるでしょ?」と言われると、苦笑いが出てしまいました。

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 本当に苦しい思いをしているのはセンターに集まる労働者です。ゆえに、ふと不安にとらわれたとしても、労働者より先に勝手にあきらめたり投げ出したりしてはいけないと思いなおします。

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 本当はまずここにいることが力なのだと思います。集まることにいいも悪いもありません。頼まれもしないのにあるがままに集まっていることはすでに意味を持っているはずです。

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