第8回目の「センターの日」では3階でビラまき、声かけをさせていただきました。ふだん支援団体がやっている「夜回り」ならぬ「昼回り」です。
お寝み中の方には枕元にビラを置かせていただきました。何人かの方には声かけにこたえてお話をうかがうこともできました。聞けば、この「センターの日」の前日の金曜日に区役所の職員がセンターを回り、「来年3月の閉鎖までに身の振り方を考えてくれ」と言っていったとのことです。
現在、センターの中はもちろん、釜ヶ崎の町のあちこちに「新しくなって戻ってきます!」と赤い矢印が左右に丸く配置された大きなポスターが貼られています。その横には「工事のスケジュールイメージ」「本移転に向けた機能検討の整理一覧」という2つの図も添えられています。かまやんは「え〜 戻って来るんかい! 知らんかったぁ!」と叫んでいます。
この日、私たちがお聞きしたところでは、「センターが閉鎖されたら、どこかへ移動するしかない」「ギリギリになるまでどうするかは保留していると思う」など、苦衷がうかがえました。先行き不透明な状況では、身の振り方を考えようにも考えようがありまません。次のような直接的な怒りの声もありました。
「一番なんとかして欲しい人がほっておかれている。センターの閉鎖について、一年前に自分たちになんの相談もなかった。それを今になって決定事項として言って来た。3月で閉めるから行き先を考えろと。そのことには腹が立つ。」
釜ヶ崎の中に無料駐輪場がやたらと増える一方で、センターの向かいの路上は放置自転車の保管スペースになっています。そのフェンスにもこのポスターは貼られていて、どこまで実現するのかわからない理想が添付図につめこまれています。
はっきりしているのは「センターが取り壊されて、別の建物ができる」ということだけです。そこにいる労働者をほったらかしにして、建物をどうするかという話ばかりが進んでいきます。結局これまでと何も変わっていないのだなと呆れる思いです。
1階ではいつものようにコーヒーを出しました。今回、焙煎から現地で行ったところ、メキシコはチアパス州産コーヒー豆の香りがセンターの隅々まで届いていたようです。うまく焙煎されれば、砂糖を入れなくても甘みが出ます。
ある方からは「高知に行ってきたから」と「“高知” ふるさとの味」とパッケージに記載された芋けんぴを差し入れしていただきました。この芋けんぴがコーヒーの香りを引き立てて、とても美味しかったです。
毎回来てくださる方や、2度目、3度目という方も増えてきました。これまでのギター弾き語り、壁面写真展に加えて似顔絵描きもはじめました。普段どおりのセンターの姿から少しずつでもここから見える風景に気づいていきたいと思います。気軽にお立寄りください。
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