大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2017年10月12日(木)夜回り・大阪城公園よろず相談瓦版

 11日午後5時20分頃に沖縄県東村高江で米軍のヘリコプターが墜落し、炎上しました。ところが、本土のマスコミは「不時着」と伝えています。昨年12月に名護市沖に墜落したオスプレイのことも、本土では「不時着」と伝えられました。現場の写真や現地マスコミの報道を見ても、墜落であるのは明らかです。

 今回ヘリが墜落した東村高江は『標的の村』という映画で知られています。反対運動も虚しく村の集落を取り囲むようにヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)が作られました。米軍が訓練をする際、本物の人家を「標的」にする方が「やりやすいから」です。

 映画では、オスプレイ配備に反対して普天間基地のゲート前に座り込む沖縄県民が、警察に強制排除される場面も出てきます。これは過去に大阪で起きた行政代執行によるテント村の強制撤去にそっくりでした。

 野宿者にしか向けられない暴力が沖縄では一般市民にも向けられるのでしょうか。それとも、沖縄では一般市民に向けられる暴力が本土ではさしあたり野宿者にしか向けられていないのでしょうか。しかし、どちらも普通の人たちに向けられた暴力にほかなりません。当事者ならぬマスコミもまた、中立をかくれみのに暴力をふるう側を守っているようです。