大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2017年8月31日夜回り・大阪城公園よろず相談瓦版

 こんばんは。大阪城公園よろず相談です。

 いつの頃からか、スマートフォンを持っていると、Jアラートという警報が頻繁に一斉送信されてくるようになりました。これは2007年から消防庁が運用しているシステムで、人工衛星と市町村の防災無線を利用して緊急情報を伝える「全国瞬時警報システム」の通称だそうで、地震津波、弾道ミサイルの発射など、すぐに対処しなくてはならない事態が発生した際に、国から住民に直接、速やかに情報を知らせることを目的にしているとのことです。

 火曜日の早朝、このJアラートが鳴りだしました。北朝鮮のミサイルが日本の上空を通過。そしてテレビの帯入りの緊急ニュースです。戦争勃発? いやいや、戦争勃発時の予行演習?? にもかかわらず、警報を即座に消してのんきに惰眠をむさぼってしまった私です。

 目が覚めて外に出ると、盛夏を過ぎたのを感じるのです。暑さにパンチがなくなった。なんとか今年の夏も生き抜いた……やれやれ。

 しかし、なんだかこのJアラートというのは気持ちが悪い。「国」から「私」に直接メールが届く。周囲に誰もいない。その情報が正しいものかどうか、どうやって判断できるのだろうか? テレビやラジオ? ツイッター? 外に出てみる? できることは意外に少ないかもしれない。寝るしかないかもしれない。しかし、逃げろ、とか家から出るなとか具体的な指示になってきたら言うことを聞いてしまいかねない。

 とにかくしょっちゅうこのJアラートが鳴るので、次第に慣れてきて、暴風警報が出たから学校休みだとか、この情報をもとに行動することが日常的に鳴り、そこへミサイル情報も混じってくると、普通に、ああ、ミサイルか、危ないな、どこらへん? 北海道? なら大阪は大丈夫か、なんて言っているうちに国家の意図する通りにコントロールされてしまうような気がします。

 よろずは、できればやはり夜回りや寄り合いを通じて直接顔を突き合わせて話をしたり情報交換したりして、判断・分析するなど、情報に踊らされず賢く生きていくための場でありたいものです。今後ともよろしくお願いします。