明治公園における野宿者排除にまつわる逮捕に対する抗議声明
2016年3月2日、明治公園の野宿者排除に反対する団体の関係者に「JSC職員に暴行した」との名目で行なわれた逮捕に対し、大阪城公園よろず相談は抗議を表明します。
この国では排除に反対すると逮捕されることがあります。私たちは野宿者が排除されることなく、公園や路上で生きる権利を支持します。野宿者を排除するとき、行政やそれに準ずる機関は、交渉の機会すら設けないことがままあります。対話の場が設けられたとしても、言い逃れやあからさまな嘘でごまかそうとするのが実際です。排除とは一人一人の抗いを押し切る実力の行使です。逮捕される人はこうした不誠実な態度にとことん食い下がる人の中から選ばれます。
明治公園の逮捕の前日である3月1日、大阪城公園でも7人の野宿者の排除が遂行されました。私たちはこの排除を先延べさせることすらできませんでした。排除の場面で吐かれる決して訂正されることのない嘘はいずれ逮捕という実力行使につながるものです。私たちは、どんな人であっても、どこにいても、当たり前に存在し、生きる権利を守るため、一人一人の力をつなぎ合わせていきたいと思います。
大阪城公園よろず相談は、この度の不当な逮捕に抗議するとともに、一刻も早い彼の解放と、真正な協議の場の設定を求めます。
2016年3月18日
大阪城公園よろず相談