大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2019年5月9日(木)夜回り・NO! 追い出し

こんばんわ。よろず相談です。
 1、2ヶ月前から、難波宮の夜回りで、「役所の人間の人間が回ってきて、出ていってくれ」と言われているという話を耳にすることがありました。前回の夜回りのときに、難波宮の木立がひどい有様に切られており、何事かと役所に問い合わせました。すると6月28日と29日にかけて開催されるG20のために難波宮が警備拠点になるとのことで、見通しのいいように邪魔な木を取り除いたとのこと。警察車両が入り警戒網をはるようです。正確には、現難波宮旧跡の中のフェンスで囲われた空き地を占有するのですが、ふだん時を忘れさせるようなのどかな難波宮の空気がものものしい雰囲気になることでしょう。
 ほのぼのした公の場所を権力機構に占有させるとは。有事とあらば何から先に奪われていくのかがわかるような気がします。
 釜ヶ崎の労働福祉センターでは、3月31日で閉まるはずのシャッターが、労働者の抵抗で閉められず、1ヶ月弱の間開放されたままになっていたところ、4月24日の昼のさなかに突然200人もの警察が押し寄せ、道路を封鎖し、寝ている人を引きずり出して強硬にシャッターを下ろしました。その後も、シャッター前にテントを立て、抵抗は続いています。
 問題は、金儲けのために金にならんやつは追い出すということと、もう一つは、そのやり方です。力づく、だまし討、みせしめ、おどし、なんでもアリです。資本と政治が一体化して、権力の暴走が加速しているのです。
 われわれを安い賃金でコキ使うだけでなく、稼いだ金を税金やら商業施設やらアミューズメントパークやらコンビニやらなんやらかんやら今度は持っていかれる仕組みです。タコ部屋のような生活です。貧困から抜けだせるわけがない! しかも払わないなら力づくで追い出すというのですから太刀打ちできません。
 しかし、太刀打ちできなくても、プロレタリアートたるわれわれは、これに対し、ブーブー言わねばなりません。
 ブーブー言わねども、確実なことは、結局のところわたしらは生き抜くことこそ闘いである!ということだと思います。
 お上に歯向かってもなあ、、というのが庶民の知恵。したたかにのらりくらり、口では「わかりました」と言いつつ、居座り続ける根性、たぬき寝入り、居留守、話題をそらす、聞こえないふり、だじゃれ、なんでもいいです。おどしに乗って出ていく必要はありません。
 とはいえ、ヤクザまがいの行政です。この頃は法律もヤクザの味方。身を守りつつ、なにかあればひとりで悩まず、話を聞かせてください。