大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2019年1月17日(木)夜回り・天然記念物といわれるくらい人情のある活動をしていきたいものです

 こんばんは!よろず相談です。

 新年あけて初の夜回りです。今年もどうぞよろしくお願いします。

 12月29日に、よろず相談では、忘年会を兼ねて年越しそばをしました。

 今回は、知り合いからお借りしたプロジェクターとついたて型のスクリーンを使って、野外上映会をしました。演目はKさんがおもしろかった!と太鼓判を押した『シマロン』。1960年代のアメリカ映画で、アメリカ開拓史劇。寒い中でしたが、温かいそばを食べながら、話をしたり映画を観たり、酒を酌み交わしたりして楽しく過ごしました。

 今度は『風と共に去りぬ』が観たいなあ、とAさん。この映画が大好きで、5回も観たとか。昔の映画はいいですね~。さつこんの映画は、暴力やエロが多すぎて、老若男女みんなで観て楽しめるものを選ぶのが大変です。昔の映画は、刺激的な映像や内容ではなく、構成や脚本でしっかり楽しませてくれるものが多いです。安心してみんなで鑑賞できます。

 楽しかったので、ちょっと飲みすぎて酔っぱらいました!!!ね!!

 

 1月5日には、西成区民センターで「日本一人情のある街「西成」がなくなる?」という集会がありました。今話題の『月夜釜合戦』釜ヶ崎を舞台にしたドタバタ喜劇で、よろずの関係者もあちこちに出演していたりします。ポルトガルポルト・ポスト・ドック国際映画祭でグランプリを獲得したばかりで、うれいしいことに誰でも一緒に観れる無料の上映会でした。またこの日は森信雄さんという棋士の人との対談や、カレーの炊き出しもあり、たくさんの人が集いました。森信雄さんは長年釜ヶ崎のセンターで労働者に将棋を教えてきた方です。将棋の世界から見える時代の変化は、街が変わるのと同様に、きれいで強力だが人間臭さがなく面白味がない……。

 人情という形のないもの、物差しで測れないもの、値段を付けられないもの、けれどもそれに触れるとホッとするし、救われる。しかし人情とは、きらびやかでもなければおしゃれでもなかったり。清潔でもなく公平でもなかったり。人と人との生の関係から現在進行形で生み出されるものなのでしょう。そう思えば、いまや天然記念物と言われるくらい、よろず相談は人情のある活動をしていきたいものです。