大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2018年11月17日(土)第13回「センターの日」──問いかける言葉を探しています

 2017年11月からはじめたこの「センターの日」も一年が経ちました。労働施設の仮移転にともなうセンター閉鎖の期限が具体的に示されたのがこのころでした。

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 大阪市内の野宿者支援に取り組む私たちにとって、釜ヶ崎は必ずかかわりのある場所でありながら、活動の中心ではありません。しかし「センターがどうなるかわからない」という時に、何もせずにいることはできないと思ってはじめたのが「センターの日」です。

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 センターという場を借りて勝手にはじめた「センターの日」。「フロアにいきなりこたつを設置してもすんなり受け入れてしまうのがセンターではないか」という予測がありました。大学の先生が行う聞き取り調査やグループワークのような改まった形ではなく、まずセンターの日常に入れてもらえるようなかかわりを考えました。

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 月に一回、数時間の取り組みで「センターの日常にかかわっている」と言えるのかという懸念もありました。今年の6月からは一人ひとりにお話をうかがいに出向く「昼回り」もはじめました。たかが月に一回、しかし、「次回のセンターの日はどうしよう」と考えているうちに一ヶ月が経つというふうに、私たちの日常のなかでセンターとのかかわりを意識した時間が繰り返されるようになりました。

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 「センターの日」のなかで、「自分たちが悪いんだから仕方ない」と否定的な言葉ではじまるけれど、その次からは溢れるようにいろんな考え、いろんな経験を聞かせてもらうことができました。なんとかして今を生きている労働者がここにいるのに、未来の計画がやたら前向きに語られるという落差が感じられるようになりました。

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 一年が経つうちに、労働者のみなさんが置かれた状況、みなさんの考えや思い、社会の動きとのすれ違いを少しずつ理解することができたように思います。しかし、理解が深まれば深まるほど、答えのわかっている問いかけはできなくなってきました。

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 今必要なのは、労働者のみなさんの胸の内にある言葉を見つけ出すことではなく、労働者のみなさんが今生きている切実さの現在をぶつけたくなるような「問いかける言葉」を、私たち自身が探すことだと思います。釜ヶ崎の労働者を排除している壁をこちらから破るための言葉を探しています。