大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2018年6月21日(木)夜回り・震災と公園

こんばんわ。よろず相談です。月曜日の朝の地震は驚きました。みなさんはケガなどしなかったでしょうか?

考えてみると大阪城公園は、災害時の広域避難場所です。収容人数は83700人と試算されています。

阪神淡路大震災のとき、週刊誌で「便乗ホームレス」と写真付きで避難所を利用する野宿者をやゆする記事が掲載されたことがあります。実際に野宿者が避難所から排除されたり、あからさまな排除はなかったとしても、自ら避難所には居場所がないと感じて災害後の片隅で人目につかないように野宿している人がいたりしたことがありました。現在も活動を続ける神戸の冬を支える会は、もともとそういった避難所には入れない人たちの命を守るために、自らテントを張って冬を越そうとした活動でした。大きなテントのなかでみんなで話し合ったりご飯を食べたりして励まし合っていたのを思い出します。

「公園は寝るとこちゃう」とか「住むとこちゃう」

などと野宿者を追い立ててきた行政ですが、災害が起きれば人々が避難してきて、テントを張ったり、焚き火をしたりするでしょう。
もしかすると、もともと野宿している者が「便乗してる」と言われたり、追い出されたり、居づらくなったりするかもしれません。

日本社会はこの20年で大きな震災を経験し、ボランティア元年と言われるほど阪神淡路大震災以降、災害が起きれば助け合いの生まれる社会になりました。けれど、

公園はどうでしょうか?人にやさしいでしょうか?人が人らしく振る舞える場所でしょうか?まさか、避難場所まで有料ゾーン無料ゾーンリッチスタンダードなどと、分けはしないでしょうが。

まだ地震は起きるとも言われています。必要以上に不安になっても仕方がないし、いつも通りの暮らしを送るしかなさそうですが、、、。もしものときは、私が助けてもらわないといけないかもしれません。