大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2018年4月26日(木)夜回り・さつまいも倶楽部

 こんばんは。よろず相談です。

 10年以上も前になりますが、長居公園のテント村の住人たちで、「さつまいも倶楽部」という農園を作りました。農園は藤井寺に今もあります。当時はみんな元気いっぱいで、長居公園から自転車で藤井寺まで行って皆で農作業をしていました。そこに引きこもりの若い子や自主保育の子どもたちも参加して少なくない人が出会いの中で生きがいにも感じながら農園に通っていました。収穫物は街で販売したりして、喜ばれていて、今も常連さんがいるんだそうです。

 今年の3月から私もちょこちょこ行くようになり、農作業に参加しています。はじめた当初とはメンバーはだいぶ変わっていますし、まわりには新築の一軒家が立ち並び風景も少し変わりました。春になると毎年のようにじゃがいもの種いもを植えます。今年は私も手伝って植えてきました。先日は夏野菜のために土を耕して畝を作ったり、じゃがいもを植えたところの雑草抜きなどをしてきました。6月頃の、新じゃがの収穫が楽しみです。

 藤井寺の農園はもともと野宿の仲間が作ったところ。子どもや障害のある人も一緒にやろうということでゆる〜く続いてきました。とは言ってもやはり農園を守るために努力を惜しまない人もいたからこそ続いたのではありますが。

 夏になれば暑すぎて、冬は寒すぎてやってられないのが現実ではありますが、今の季節は、空は広いし、鳥が鳴いてるし、今の季節は本当に気持ちが良くて、のんびりできます。

 テント村があったころからこのようにいろいろな自主的な活動が取り組まれてきました。今はテント村もつぶされて「野宿は肩身が狭い・・・」という状況ですが、「どうとでも生きていくのがわしらの強みや」という言葉を聞くと、こちらがいつも励まされてしまいます。いろいろな大変な状況でも自立的な気持ちを持って生きていることが人を元気づけるということもあります。

 とはいえ・・・無理せず、何かあれば声をかけてください。