大阪城公園よろず相談

大阪城公園を中心に野宿者支援活動を続けている大阪城公園よろず相談のブログです。

2018年2月1日(木)夜回り・医療・福祉についてのおさらい

 こんばんは。大阪城公園よろず相談です。

 突然ですが、今回は少し初心に帰って、野宿している状態での医療・福祉についてのおさらいをしたいと思います。

~連載~第1回 野宿でも病院にかかる方法はあります!より安全な受診とは。

 野宿状態で病院にかかる方法はいくつかあります。ひとつは自分の野宿している区の保健福祉センターに行くことです。大阪城にいたとすると、中央区の区役所になります。大阪市は野宿状態での医療単給(生活保護の医療扶助だけを給付する)は出さない方針なので、通院ではなくおそらくどこかの病院に入院することになります。(てっとりばやく、行路病院に放り込まれるのがオチだったりします。)

 もうひとつは、「無料低額診療施設」を利用することですが、大阪でいちばん有名なのは新今宮にある「大阪社会医療センター」です。お金や保険証がなくても診てもらうことができます。もし、入院が必要な状態であれば、入院することもできます。他にも無料低額診療施設として診療を受け付けている病院はあるのですが、病院によってその運用状況は様々です。

 第3の道は、救急車を呼ぶことですが、これはあまりお勧めできません。どうしようもない!というときにはもちろん呼ぶしかないのですが、保険証もない、お金もない、おまけに(例えば意識不明で自分で話すことができないなどの状態で)意思表示ができない、身元が分からないとなると、どこの病院に運ばれるか、どんな治療をされるのか、選択肢のない状況になる可能性があります。ひとり救急車で運ばれてしまったときに、どこに行ってしまったのかを知ることも難しくなります。救急で病院に入院すると生活保護にかかることになるのですが、これがまた問題アリ!です。これについてはまた次回以降に詳しく書こうと思います。

 現実的に安全な医療を受けようとすると、いちばんおすすめなのは医療センターかなあ、と思います。医療センターにかかるには診療依頼券が必要ですが、各区の福祉センター、西成労働福祉センター3階の労働福祉課で発行してもらうことができます。医療センターを受診して、生活についても相談することができます。

~つづく~

 次回夜回りは2月15日(木)を予定しています。