大阪城公園よろず相談

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2017年7月1日(土)第9回哲学読書会『アリストテレス 哲学のすすめ』

 

 今回の哲学読書会は揚羽屋で18時から行いました。Sさんは日程を勘違いしていて、連絡を取ったところすでに寝る準備までしていたということで、不参加となり、4人で開催しました。

 この本はアリストテレスの公開的著作、つまり、当時出版されたものなのだそうです。現在まで残っているアリストテレスの著作のほとんどは、本人が残した自分用のノートのようなもので、公開的著作はほとんどないということらしいです。この本にしても、さまざまな手段で復元したものなのだそうです。

 この本を読むと、アリストテレスが哲学を当たり前の知的実践として当時の人々に勧めようとしていたことがわかります。人間は考えようとする生き物であり、生きることすなわち哲学なのだとアリストテレスは考えていたのではないかと思いました。

 揚羽屋の調理人であり、哲学読書会のメンバーでもあるUさんが腕をふるって、ふだんなかなか味わえない美味しい食事を用意してくれました。

 哲学読書会は当初、日曜午前中10時というセッティングではじまりました。前回オシテルヤ本館で夕方からの開催になりましたが、Kさんは前々から、読書会の後にくだけた話をする時間を持ちたいと思っていたそうです。

 この一年で読んだ本がニーチェツァラトゥストラかく語りき』、プラトンプロタゴラス』、プラトン『テアイテトス』、デカルト方法序説』、アリストテレス形而上学 上』、コンディヤック『論理学』、アリストテレス『哲学のすすめ』の7冊です。初回は本を決めただけでしたし、『ツァラトゥストラ』に4回かけていたので、二期目はさらに多くの哲学書に触れることができそうです。

 これまで読んできた中の空白を埋めていこうということで、次回は、ルソーの『孤独な散歩者の夢想』(光文社古典新訳文庫)にしました。いろんな出版社から訳が出ていますが、中山元さんの解説で買いとしました。